「ロサンゼルスをずっとずっと北へ。
I-5というフリーウェイを登っていくとね
この世のものと思えないくらいの
きっっれーーーーーーな湖が
目の前に現れるの。
なんとも言えない色。
海ともちがう、その辺のレイクとも違う
深い青っていうかなぁ
空の色?ああー全然違う
深い深い群青色
とにかくアメリカ来たからには
これを一度見るべきだね」
20年以上前に聞いた話。1991年ごろだったか。
深い深い群青色。
ついに。
ついに。
私はクレーターレイクの前にやってきた。
これは・・・
墨絵?
初めまして。
心からそう思いました。
2013年3月2日のクレーターレイク国立公園。
実はその時、ショックはあまりありませんでした。
ここがその場所。
これが青い色に染まる。
これか。
無言で沢山写真を撮った。
モノトーンの。
白と黒の。
去年同じ時期、彼が送ってきてくれた写真はこうだ。
もっと深い青が
そこにあった。
「まあ、予想はしていたけど」と彼。
「また来よう。ね?」
予想はしていた。
曇り。灰色で当たり前なのに。
それは、空よりもっと「深い」灰色でした。
写真を撮った場所はこんな所。
積雪はこのくらい
歩くと足がズボッと入る
公園内唯一のホテル。レイクの前です。
ここに泊まって朝日や夕陽に染まるレイクを見て見たいな。
CAFEがOPEN
もう1つのポイントへ行ってみました。
ガイドブックには載っていない
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帰りの車の中。
「なんか挫折感。」
「なんか挫折感。」を繰り返した。
来る時、あんなにキラキラしていたオレゴンの森の中も
帰りはただの木いっぱい。
撮った写真を見てみた。
何回も。何回も。
そこにある景色は
まるで「墨絵」のように
幻想的で美しかったんだ。
墨絵か。
私は笑って、このブログの題名を思った。
美しく見えるものも
太陽がないと
灰色になる
自然は奥が深い。
人間もおんなじだ。
簡単に手に入らないものに執着する。
私にとってそれがクレーターレイクなのかも。
見ちゃったら、もう憧れではなくなる。
なんか・・
男と女みたいではないか!
自然は奥が深い。
もう少し、私にとっての憧れでいてねと思った。
最後に、その夜行ったお勧めレストランを次回紹介します。