面白かったです。ただただ集中しすぎて、映画が終わったとたん

「疲れたー」。

夢の世界に入り込み、私達も引きずられるように夢へ、また夢へと連れられていきます。

かなりややこしい、でも観ていると時間と共に、すんなりと分からなかったツジツマが合っていく・・・


ストーリーが理解出来ないまま、考えてる暇なんかない。

でも全てがつながって、後半は私達もいくつもの夢の中へ

入り込んだまま

限られた時間の中で緊張感を味わいながら達成していく感じ。。。


こんなややこしい話がすんなりまとまって入ってくるのは、ストーリー展開と演出がすごくよく出来てるせいだと納得します。


クリストファーノーランの過去の映画を含めて、これが一番の出来ですね。


お勧め☆☆☆☆


INCEPTION ←公式HPはこちら。字幕が新鮮^^

字幕だとこんなに疲れなかったのにな~なんて。。。



ここから思いっきりネタばれいきます。


ストーリー知りたくない方は絶対!読まないで下さいね。












ストーリーです。


コブ(ディカプリオ)は他人の夢の中に入り、潜在意識の中でその人の持っているアイディアを盗むスパイ。

ある日、コブは日本人のサイトウ(渡辺謙)に「夢の中でアイディアを盗まれる危険がある。私を信用しろ」と話しますが、サイトウは「考えておく」というだけで信用しなかった。

実はこれはサイトウの夢の中。夢の中に異物が侵入すると、それを攻撃するようになっている為、敵が次々と現れコブ達のミッションは難航します。そして亡くなったコブの妻(コティヤール)が夢の中で邪魔をして失敗。


失敗を許さない雇い主から逃げようとして、逆にサイトウから仕事を依頼されます。


その仕事とは、アイディアを盗むではなく、なかった考えを頭に植え付けるというもの。

サイトウのライバル会社の跡取り息子の夢に入り、会社を大きくするのではなく、解体させた方がいいという考えを植えつけるものでした。


かなり危険な内容に、相棒のアーサーは断るけれど、コブは「昔それをしたことがある」と告白。

コブは妻殺しの容疑をかけられている為に、子供がいる国に帰れなかった。その犯罪暦を消すという条件で仕事を請ける事になります。


この仕事をするメンバーは、夢を設計する女の子。他人になりすまし(変装して)考えを誘導出来る男。夢の中へ行く時に必要な鎮静剤を作る薬の調合士。それぞれのスペシャリストとチームを組み、ミッションを開始します。


日本からのフライト、10時間の間にミッションは開始されます。


そしてストーリーは夢の中へ入ります。夢のまた夢は進む時間が早くなっていくのです。


第1階層の夢、これは車が橋から落下する数秒の時間。

第2階層の夢、ホテルの部屋とエレベーターが舞台。時間にすると5時間くらいになる。

第3階層の夢、雪山の中にある建物。時間は数日。。ちょっと覚えていません。

第4階層の夢・・・コブの潜在意識の中。コブと妻はここで何十年もの歳月を過ごしていました。



これは夢の中でまた夢に入る(第2)その夢の中でまた夢に入る・・と続き、混乱しそうですが、それぞれ場所、ミッションの内容が違う為に分かりやすい。


ちなみに現実へ戻る為にはキックと呼ばれてる、死ぬか強い衝撃を受けるかです。


ミッションの内容(本編のストーリー)についてはここでは省略しますね。(長すぎて書ききれない。。。)


一番の焦点、コブの妻がなぜ死んだか。


それは第4階層で、コブの潜在意識の中、数十年すごした妻との生活で明かされます。

妻はその中で、現実と夢がわからなくなっていた。

それが分かる手がかりがコマ。コマが回り続けるとそれは夢。止まると現実。

妻は「これが現実。戻りたくない」といい、コマを金庫に隠してしまいます。

現実に帰ったほうが良いと判断したコブは、夢で妻にアイディアを植え込みます。

「ここは夢の世界。一緒に死んで現実へ帰ろう。」

そして二人は線路に横たわり自殺をして現実へ戻ります。


(コブのミッションの途中で突然電車が出てきたりいくつものビルが出てくるのは、昔の夢が潜在意識の中に残っているからで、それと同じくコブの亡くなった妻も幾度も出てきてコブ達のミッションの邪魔をします。

これはコブが妻に対して罪悪感があるからだと思われます。)


そして現実に戻ったある日。妻は結婚記念日にビルの窓から飛び降ります。

「これは夢。一緒に死んで。現実へ戻るの」そう言って。。。


妻はコブが植えつけたアイディア(死んだら現実へ戻れる)を潜在意識の中に残ってて、それで現実か夢か分からなくなり飛び降りたのです。

それでコブは殺人容疑者として逃亡中だった。


最後はコブの潜在意識の中にいた彼女への罪悪感を振り払い現実へ戻ります。

ミッションは全て成功し、それぞれの夢から覚め、各自飛行機をおりてそれぞれの場所へ帰る訳ですが、

コブは帰宅して子供と再会した後、そのとき回したコマは回り続けます。

これも夢だったのか?

終わったあと、「WOW~」という歓声が上がっていました。

どうなのよ?コマ回ってるけど?夢?現実??

いや、もうどっちでもいいじゃんみたいな。。。(笑)

そういう二ヤリとさせる部分を残して。


映画は2時間以上ありましたが、どっぷりつかりました。

夢だから何でもあり。どうせ夢だから派手にやろう。監督のそういう演出が感じられます。


現実、夢、ゲームやバーチャルの世界が溢れている今ならではの面白いストーリーでした。






この映画の中で出てくる潜在意識。これは私達が見る夢にあるものですね。

小さく残ってる意識が夢に出てくる。昔行った事がある場所がいきなり出てくる。

現実で体験したり見たりするいくら小さなものでも潜在意識として残るもの。

これは誰に対してもあること。自分が気にしていなくても相手に与える場合もあるという事。



人間は必ずいつかは死ぬ。だから今の現実も実は夢なのかも。

夢はいくらでも変えられる。アイディアを植えつける事によって。

潜在意識を変える事によって。


終わったあと、色んな事を考えました。


いや~、面白かったです。





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