パシフィックカップや南半球チャンピオンシップと、テストマッチ華やかな週末ですね。さて、我が国フランスでは、Top14リーグが早くも開幕です。一週目は次のようなカードとなります。
それではここで、恒例となった今年のTop14の優勝を占ってみましょう。
それではここで、恒例となった今年のTop14の優勝を占ってみましょう。
●シード権の得られる1-2位候補+3位候補
・ボルドー
2023-2024年度決勝で、トゥ―ルーズに「59-3」と完膚なきまでに大敗したショックから立ち直り、今季に期するものがあるのではないでしょうか。御馴染タタフを中心とした第三列。プノーを中心としたバックス陣は健在。新加入したアイルランドのカーベリーが怪我の多いジャリベールをカバーできますし、今年は1位通過は間違いないのでは。
・トウールーズ
王者とはいえ、安穏としていられないのがこのリーグ。しかも、オリンピックの英雄・デュポンが序盤は合流しない模様。まさに新加入・斉藤の真価が問われることでしょう。バックスでは、来年末に契約満期のイタリア・カポッツオやバラッシが他クラブに移籍の噂もあり、デュポンをセンターにコンバートとの話も出ています。とりあえずシード権まではいくのかとは思いますが、果たして三連覇は?
・ラ・ロシェル
「万年二位」のレッテルを剥がすことができるかがポイント。ル・ガレックの移籍は来年のことで、大きな戦力アップもダウンもありません。不動のキャプテン・アルドリットが強力フォワードをコントロール。ダンティやデュランが高齢化しているとはいえ、バックスにはアストイが健在。地力はあります。とすると、後はオガーラ監督の手腕にかかっていますね。
●プレイオフ進出決定候補の4チーム
・トウーロン
昨年は惜しくも準決勝を逃しましたが、積極的に選手獲得に動きました。イングランド・シンクラ―と契約し、モンペリエで大活躍したマーサーも現在交渉中。センターにはムンスターからフリッシュが移籍。核となるオリボンとスランは健在。ガルビシがしっかりとレギュラーを張っていますから、今年は期待できます。
・リヨン
昨年残念な結果に終わりましたが、第一列のゴメス・サ、第二列のアルゼンチン・ラバニニと契約。クリウ、クルタンといったフランス代表とも早々と契約延長しました。デュモルティエやジョージア・ニニアシュビリといった暴れん坊がバックスに座っていますし、実力を発揮すればプレーオフ圏内には入ってくるでしょう。
・ラシン92
万年優勝候補ですが、まとまりがない都会っ子チーム。金満オーナーだけに、イングランドのスター・ファレルと契約。主将格フィクーにル・ガレックやスプリング、フィジー・トゥイソバ、そしてコリシ…。メンバーだけは揃っていますので、こちらもプレイオフ圏内には入るのでは。でも何となく「ときめかんわ」。
・スタッドフランセ
大健闘し二位に入った昨年。ラビ・ヘッドコーチとパラ・副コーチのコンビネーションが随所で光りました。選手でいえば、伸び盛りのフルバック・バレと契約延長。ココットの引退とスゴンズの移籍で泣き所だったスタンドオフにはカボネルを獲得。「センターとの二刀流」マカルーも健在。今年もプレイオフは確実か。
●プレイオフは無理でも、下記陥落はなさそうな4チーム
・カストル
「気が付けば、カストル」の不思議なチーム。予算も限られていますが、シュアにリーグ戦は勝ち残ってきます。今年もさしたる補強はないのですが、主将バビロのキャプテンシ―でホームゲームを必ずモノにするはず。スタジアムも小さいのですが、毎試合満杯のサポーターが支えてくれます。
・モンペリエ
下位リーグとの決定戦で何とかTop14に残留が決定。サポーターもドライでスタジアムも盛り上がりません。オーナーはお金持ちですから、逮捕されたアウアス、スコットランドのスター・「執行猶予中」のホッグ、数々の暴行騒ぎを起こしたイングランド・ブニポラとも強行契約しましたから、まあ順位は確保されるでしょうが。
・ポー
昨年は終盤息切れして、プレイオフ進出を逃しましたが、潜在的な能力はあります。オールブラックスの大スター・ホワイトロックは引退しましたが、弟のリュークは残留。伸び盛りの若手ウィング・アティソグベやセンター・ガイユトンは魅力的。上位進出を狙います。
・クレルモンフェラン
松島やプノーが抜けてしまい、すっかり中下位が定着してしまいました。プリソンやラバニニがチームを去り、ベジーとベローやアルゼンチンの38歳・ウルダピレタのハーフ団は、さすがに魅力に乏しい印象です。新鋭・ジョノーがスクラムハーフに定着してくれると、少しは期待ができるのでしょうが。
●下位リーグへの陥落候補
・ヴァンヌ
ブルターニュ地方初のTop14入りを果たした快挙のチーム。スタジアムも改修して、サポーターも期待していますが、厳しい試合が続くでしょう。ボルドーからビリ、カストルからナコシを補強しましたが、他チームに比すとメンバー不足。フランス南西部への遠征にも時間がかかることも欠点ですね。
・ペルピニャン
終盤、上位を脅かすまでに成長したチームですが、特段多大な補強もしませんでしたね。やはり、U20 のスターだったトゥイラギ、イタリア・アラン頼みのチームになるのでしょうか。熱狂的なファンを最後まで期待させるチームに育てることができるのでしょうか。さすがに、今年は俵に足がかかってくるようには思います。
・パイヨンヌ
Top14、ProD2との「エレベーター乗車」には常連のバイヨンヌ。マシュノーが衰えたので、ジェルマン。ロペスが衰えたので、スゴンズの補強はしたものの、「叔父様」イングランド・トゥイラギ位が新戦力。ファンもマスコットのポトカも熱い声援を送りますが、やはり戦力が整いません。
それにしても、タタフや斉藤も在籍しているというのに、日本の地上波やBS、CSはなぜ中継権を買わないのでしょうか。無論放映権の高騰や為替動向も影響しているのでしょうが、ラグビーファンの拡大には寄与しないですよね。
