最近、解散総選挙がどのうのこうのって話題を耳にするけど、本当にこの国民は何を考えているんだろう?
初めに断っておくと、自分は民主党の支持者ではない。
ただ、自民党の長期政権に対してNoと言ったはずのこの国民は、その時に投じた一票に対して、あまりに無責任ではないかと思ってしまう。

いまの日本に、昔のような余裕はない。一刻も早く手術をしないと、本当にダメになってしまうかもしれない一刻を争う状況だと思う。その時に、国民は自民党に対して一度Noと言って、民主党に手術をしてくれと頼んだはずなのに、メスを体に入れさせた瞬間に、今度は自民党に投票してしまい、予算すら成立させられない状況を国民自ら作り出している。政治家も確かに二流かもしれないが、そうであれば国民は三流と言わざるを得ないだろう。自分たちが投じた一票のために、前にも後にも進むことができない状況を自ら作り出しているという自覚が全くないのだろうか?

どんなに民主党に幻滅したとしても、もう後には引けない状況なのだから、せめて4年間は手術をさせてみて、その結果については自分たち国民が責任をとるというつもりで投票したのではないのだろうか?

抜本的な改革をしなければならない状況で、結局、この国民は適当な気持ちで一票を投じるから、改革に手をつけることすらできない。もう時間はないのに、手術を拒否して自滅することを選ぶのだろうか?あまりにも馬鹿げていると思う。
前回のエントリーで、倒産隔離には二つの意味があるとお書きしました。

一つ目の意味は、お金を集めるために作ったハコであるSPCと呼ばれる会社が倒産しないようにすることで、
二つ目の意味は、オリジネータ(SPCに資産を売った会社)の倒産による影響をSPCが受けないようにすることです。

この二つ目の意味を、できるだけ簡単に説明したいと思います。物を売ったとき、売り主が倒産すると、買い主がそれによって影響を受けるなどということがあ り得るでしょうか?例えば、パン屋さんでパンを買った後、そのパン屋さんが倒産すると、パンを買った人は何か影響を受けるかというと、答えは当然Noです よね。

でも、SPCを作ってお金を集めて買うような高い買い物になると、少し話は違ってきます。ある大企業が、大手町にある本社のビルをSPCに売って、100 億円を調達したとします。この大企業が、本社ビルの売買の後に倒産したとします。そうすると、この大企業の管財人として裁判所から選任された人(普通は弁 護士です)は、(1)やっぱり売買はなかったことにして、本社ビルを返してください。代わりに、売買代金として貰った100億円のうち、未だ使わないで 残っているものは返します(とは言っても、倒産する会社ですから、普通は100億円は無くなってます)と言ってきたり、あるいは、(2)本社ビルは、本当 は売ったのではなくて、100億円を借りるための担保に出しただけです。100億円はこれから分割して返しますので、本社ビルを返してくださいなどと言っ てくる可能性が実はあるのです。もちろん、普通に考えれば、これはアンフェアな主張ですから、いくら破産管財人が法律上強い権限を認められているからと 言っても、常にこのような主張が通る訳ではありません。ただ、一定の場合には、このような主張が通る可能性があると法律上は書かれているのです。

これが、オリジネータの倒産によって、オリジネータから物を買った人が影響を受けてしまう可能性があることの意味です。そして、SPCを作って物を買って きた投資家たちは、当然のことながら、この影響を受ける訳には行きません。そこで、第二の意味の倒産隔離(オリジネータの倒産からの隔離)もはかる必要が あるのです。どのようにして、この第二の意味の倒産隔離をはかるかという話は、少し細かい話になるので割愛したいと思います。ただ、真正譲渡という話は、 ここに関係してきます。真正譲渡とは何ですかっていう話は、またいつか書きたいと思います。
倒産隔離って何?

倒産隔離って言葉を初めて見ると、何だろうって思うのが普通だと思います。詳しく知りたい人は、本を調べるのがよいかと思いますが、とりあえず分かりやすく説明しているものを探したいとなると、ネットを検索する人が多いのかなって思います。そんな人にこの記事が役に立てばと思って書いてますが、前置きはよいから早く書けって感じですよね。

倒産隔離という言葉は、普通は次のような場面でしか使われません。

・ 資産の流動化をするとき

なので、資産の流動化について、簡単に知っておかないと、倒産隔離の意味を理解することは難しいです。じゃあ、資産の流動化って何かというと、ものすごく簡単に説明すると、次のような感じになります。

(1) ある企業が資産(土地や建物のような不動産でもよいですし、債権などでもかまいません。)を流動化したいと考えることがあります。流動化の意味は、現金化することだと考えてよいと思います。じゃあ、何で現金化って言わないんだって突っ込みがあるかもしれませんが、正確に言えば、流動化は現金化に限られないからってことになるかと思いますが、昔から流動化って言葉が使われてきたから仕方ないとでも思いましょう。でも、イメージとしては、建物のような固いものが、とろとろって溶け出して、札束に変わるって思えば、流動化って言葉も分かるような気がするのではないでしょうか?

(2) じゃあ、流動化するときに何をするかというと、実は、流動化したい物を売ります。はっ?って感じかもしれませんが、売る相手が普通の会社ではなくて、資産を流動化するためだけに作られた会社(これを「SPC」っていいます。「特別の目的で作られた会社」(Special Purpose Company)という英語の頭文字です。)だということろに、単なる売買とは違う特徴があります。

(3) じゃあ、何で普通の会社に売らないで、SPCって奴に売るの?っていう疑問があるかもしれませんが、これは、その資産を買う人が、実は一人ではなくて、大勢の投資家の集まりだからってことになるかと思います。ちょっと分かりにくいと思いますが、例えば100億円の不動産だとすると、これを一人の人(会社)が買うことは難しい場合が多いと思います。でも、大勢の投資家が集まれば、買うことができるかもしれません。大勢の人があつまって物を買うときには、誰か代表者を決めて、その人が大勢の人から集めたお金で物を買ってくるという方法もありますが、これは、家族だったり、とても仲のよいグループであれば可能かもしれませんが、普通はなかなかできません。そこで、その物を買うためだけに会社(SPCってやつです)を作って、投資家は、その会社にお金を出して、その会社が物を買うという方法が用いられるのです。

(4) これでやっと倒産隔離の話ができます。倒産隔離とは、①この資産を買うためだけに作られた会社(SPC)が倒産しないようにすることと、②SPCに対して資産を売る側の人(オリジネーターって言います)が倒産したときに、SPCが影響を受けないようにすることを意味します。このうち、②は難しいので、少し説明を後回しにします。でも、①は何となく理解できるのではないでしょうか?

・ SPCが、倒産しないようにする仕組みを作ることが、倒産隔離の①の意味なんです。

倒産しない会社なんて、夢のような会社を作れるの?って思うかもしれませんが、普通の会社(例えば、トヨタのように事業を行っている会社)の場合は、絶対に倒産しない会社を作ることは無理です。これは当たり前のことだと思います。でも、SPCっていうのは、普通の事業は行ってません。資産を買うためのお金を投資家から調達して、そのお金で資産を買って、最後に資産を売ったりしてお金を投資家に返すためだけに作られた会社なんです。だから、会社のオフィスを借りてきてその賃料を払ったりとか、従業員を雇ってその給料を払ったりとか、物を作る原材料を仕入れるためにお金を払ったりとかする必要はない会社なんです。だから、SPCの場合は、まず倒産しない会社にすることが可能なんです。

じゃあ、何でSPCは倒産しない会社にする必要があるのってことですが、まあ、普通に考えて倒産って困ることだということは理解できるかと思いますが、少し難しい説明をすれば、SPCってものは、投資家が集まってお金をそこにプールして、資産を買ってくるために作られたハコだとイメージしてもらえば良いのですが、そのハコは、最後まで投資家のコントロールが及ぶものでなければ困ります。ハコが誰かのものになってしまったら、お金をハコに突っ込んでいる投資家は、不安で仕方なくなります。だから、ハコが倒産することを恐れているのです。倒産すると、裁判所が選任した人(破産管財人などと呼ばれます)が突然ハコに入っている資産の管理者として登場します。投資家は、外に追い出されてしまいます(もちろん、お金が返ってこなくなる訳ではありませんが)。これをさけるために、倒産隔離という方法が資産の流動化では用いられているのです。

倒産隔離の②の意味については、また機会があれば書かせていただきたいと思います。

ヾ(@°▽°@)ノ