そして



入学してみたものの周りは全員年下。
同期はもちろん、先輩からスタイリストまで一人残らず。
先生と店長だけだ、俺より年上は。笑




4月に入学して間もなくライブで何日か休まなければならなくなった。

休む時は、事前に休む日にちを先生に提出しなければならない。
まるでバイトのシフト制みたい。笑

で、提出すると先生に言われた。







「榊原君、みんなの手前、病気って事にしとくから。」







「え??!!」






この時から俺は得体の知れない内臓系の持病を抱える事になった。。。








1ヶ月が過ぎた頃、関東ツアーで3日間くらい休んだ。

本来なら全寮制のところ、特例で自宅通いにさせてもらったおかげで誰とも顔を合わせず休む事ができた。

休み明けでサロンに出勤すると同期、先輩、スタイリスト、みんなに囲まれた。






ヤ、ヤバい。






何しろ休むなんてタブーなところ。
過去、休む奴でも年間を通して10日間くらいだろう。

それをいきなりの3連休なんだから、そりゃ有り得ない事だ。





面倒だな。





そう思った瞬間、意外な言葉が。。







「バラさん(俺のあだ名ね。)身体大丈夫っすか?顔色悪いっすよ!」








ああ。
そりゃそうだ。

当時の俺らは移動費を抑える為、往復ともに高速使わず一般道移動。
なのでライブの前夜出発→東京朝着(仮眠)→ライブ→すぐ出発→朝着→サロンへとなる。

すげー寝不足で青白い顔を先生から告げられていた病気のせいだと勘違いしてる。




みんなイイ奴だ。笑



そして女の先輩(先輩の中のボス的存在)が言う。




「バラさん病気なんだって?どこが悪いの?!」




本気で心配してくれる奴らにウソをつくのは忍びない。

返事に詰まった。すると




「あ、聞いちゃまずかった?ごめんね。」




でとっさに返した言葉が




「あんま人には言ってないっす。。」





以来、休んでも何も言われなくなった。笑






またまたつづく



マサアキ