イタリア映画『丘の上の本屋さん』(原題:Il diritto alla felici見て来ました | J'aime・・・

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私の好きな台湾、五月天、そして宝塚。
好きなものに囲まれた日常の出来事を書き留めていきます。

イタリア映画『丘の上の本屋さん』(原題:Il diritto alla felici)見て来ました。

 

本 あらすじ 本

 イタリアの風光明媚な丘陵地帯を見下ろす丘の上の小さな古書店。店主リベロは、ある日、店の外で本を眺める移民の少年エシエンに声を掛け、好奇心旺盛なエシエンを気に入ってコミックから長編大作まで次々と店の本を貸し与えていく。リベロが語る読書の素晴らしさに熱心に耳を傾けるエシエン。感想を語り合ううちに、いつしか2人は友情で結ばれていく…。

 

コーヒー 感想 コーヒー

 イタリア映画、なんか良いよね。登場人物がステキ。主人公のリベロ爺さん役のレモ・ジローネさん。温かくて穏やかで…。アフリカ移民エシエン役のディディ・ローレンツ君は14歳。貧しい移民の少年役。繊細な表情、目の動きが心を語り素晴らしかったです。そして、イケメンの国イタリア、古本屋さんのお隣のレストランの給仕役、コッラード・フォルトッーナさんは、スタイルも着こなしも伊達・伊達・伊達の伊達男ラブラブ。自然体のセクシーさが見ていて気持ちよい。

 物語も良かったな。リベロ爺さんはエシエン少年に語ります。本を読むと世界が広がること、本をじっくり読むこと、2度読むともっと良いこと。二人の友情は、本を通して穏やかに形成されていきます。想像してたけど、結末の別れは悲しかったな。

 エンドロール直前の世界人権宣言(1948年)は、リベロ爺さんから、エシエン君へのメッセージ。それは、私達へのメッセージでもあります。

世界人権宣言

第一条

すべての人間は、生れながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である。人間は、理性と良心とを授けられており、互いに同胞の精神をもって行動しなければならない。

第二条

すべて人は、人種、皮膚の色、性、言語、宗教、政治上その他の意見、国民的若しくは社会的出身、財産、門地その他の地位又はこれに類するいかなる事由による差別をも受けることなく、この宣言に掲げるすべての権利と自由とを享有することができる。

 

 

本に囲まれた人生
本から学び得る知識
その素晴らしさに感動

映画を見ながら子供の頃を思い出しました
多くの本を与えてくれた父に、母に感謝です

 

映画の公式サイト

作品に登場したブックリストも見れます。誰もが効いたことのあるタイトル、読んだことのあるタイトル、読んだけど忘れちゃったタイトルの本です。もう一度読み直ししてみようと思います。

 

物語の舞台となった “イタリアの最も美しい村”のひとつ、チヴィテッラ・デル・トロントの息をのむ絶景や、石造りの歴史ある街並みも楽しめるハートウォーミングな作品でした。英語タイトルは「The Right to Happiness」、まさにその通りの作品です。