台湾映画『百日告別』観て来ました | J'aime・・・

J'aime・・・

私の好きな台湾、五月天、そして宝塚。
好きなものに囲まれた日常の出来事を書き留めていきます。

 5月20日(土)から6月2日(金)まで、神戸元町映画館で上映中の『百日告別』を、台湾好き朋友であり、宇宙人、MP、五月天Live仲間のスピちゃんと初日に観て来ました映画

 


 念願かなって、やっと神戸の地で見れます。待ち続けて2年です。
 ポスターには石頭のサインがビックリマーク


 今回は、前売券1400円の所を1500円で販売していたそうなので、100円の返金と共に、石頭のポストカードもくれました。そして、お約束の先着者プレゼント「沖縄ロケ地ガイドブック」もゲットハート
 「沖縄ロケ地ガイドブック」には、トム・リン(林書宇)監督がこの物語を書き始めた理由が添えられています。そして、“沖縄美食之旅”と題し、主演のカリーナ・ラム演じるシンミンが、恋人と作ったノートを片手に食べ歩いた沖縄の名店、ロケ地が詳しく記されてます。そのお店を訪れたら、映画のように「☆☆☆☆☆」マークを塗りつぶせるようになってます。遊び心満載です。

 

 観客の入りですが、およそ60席ある客席のうち25席くらい埋まってました。ちょっと淋しいです。

 

 さて、肝心の映画の感想ですが…、正直ちょっと残念でした。最愛の妻、婚約者を突然の事故で失うこと、残された人たちのの悲しみ、嘆き、喪失感、そして、その次にあるものを繊細に描いた作品でした。淡々と描かれていた故に、観終った私の心も淡々としていました。そう、「淡々と…」。

 

 愛する人を失う事って辛いな…。確かに辛い。妻と自動車事故に遭遇したユーウェイ(石頭)が、病院で覚醒した時「奥さんとお腹の子供、どちらの命を選びますか?」と選択を迫られた場面は、辛く惨いものでした。迷う間もなく「妻」を選んだけれど(辛いだろうな…)、結局は二人を失ってしまいました。

 同じ事故で婚約者を失ったシンミン(カリーナ・ラム)は、新婚旅行で行くはずの沖縄を訪れ、二人で巡り「☆」マークをつけるはずだった食べ歩き帳にひとりで「☆」を塗りつぶします。彼の死を受け入れられないシンミンの隣には彼がいるかのようです。美味しそうに食べていたソーキソバにかき氷、居酒屋での地元の人との交流。彼が傍にいるように思っても実際にはそうでないことをミンシン自身が分かっているだけに悲しいです。最後に食べる竹富島の八重山ソバの場面は、涙をこらえ砂をかんでるようで、観ていて本当に辛かったです。愛する人をなくしたら、ひとりで食べる食事もこんなに辛いんだ。ひとりで眠る夜はこんなに淋しく、目覚めた朝は悲しみに包まれているんだ…。最愛の人を亡くした経験のない私が、こういう時を迎えたらどうなるんだろうか??そんな思いで観てゆきました。

 仏式で行われた法要も、日本と大きな違いはなく、文化や習慣の違いをあまり感じませんでした。婚約者故に家族席に列席できないミンシンの涙、事故で腫れ上がった顔と泣きすぎて張れた瞼からは、その辛さが伝わります。辛いな…。そして、法要というものが、死者のためではなく、亡くなった人が、その悲しみ、喪失感、空虚感を乗り越え、生きてゆくために行われるものなのだと感じました。

 死の受け止め方も様様です。妻のピアノを見えないところに片づけるユーウェイ(最後はピアノを元に戻しますが)、婚約者の好きな漫画を読んだり、婚約者のために作る料理をレピシを見ながら作るミンシン。忘れようとするのか、さらにその人を知ろうとするのか…。その方法に正解はないと思います。ただ、その悲しみを抱えても、残されたものは生きてゆかねばなりません。

 百箇日法要のあと、木漏れ日の中をバスが山道を降ります。その陽射しの柔らかさと優しさの中、「生きることは死への道」という字幕が印象的です。「生きることは死への道」だけど、その道には優しい陽射しがさしている。それが私たちの人生…。

 

 自分が大切な人を失った時、私はこの映画をどんな風に思い出すのだろう…

 

 なぜか冷静に、淡々と観た映画でした。主演のカリーナ・ラム、五月天のギタリスト石頭は本当に上手でした。特にカリーナ・ラムが本作で台湾アカデミー賞ともいえる金馬奨最優秀主演 女優賞を受賞由縁が良く分かります。本当に素晴らしかったです。

 

 

 

 

最後に…

私がこの映画に心から陶酔できなかった理由に「邪念」があります。実はね、映画を見ながら「サングラスかけた石頭がMRTに乗ってたらみんな驚くよな~らぶ~❤」とか「石頭の上腕二頭筋が美しすぎる筋肉」とか余計な思いがちらつきました笑。おまけに、歯磨き粉は黒松歯磨き粉?いつが来たらギブス取れるの?百箇日法要でもギブスしるってどうよ??など、演じる石頭そのものに目がいってしまいました。アホなわたしです。

 

さて、台湾映画観た後は、世界の料理が食べられる神戸で何食べましょか??

続きは次回に~台湾