夏休みにウズベキスタン、タジキスタンを旅行しました。
この旅行では、仏教遺跡やアレキサンダー大王のゆかりの地と歴史の旅です。
今回はウズベキスタン旅行のテルメズの二日目は
「カラ・テパ」
「ファヤズ・テパ」
「カンプル・テパ」
を見学し、有名な仏教遺跡をたくさん周り、至福の一日でした。
今回はカラ・テパ遺跡を紹介します。
この遺跡はアフガニスタンとの国境とアムダリヤ川沿いの軍事施設があるため、約10年ほど観光不可ですが、今回、一時的に観光を許されました。
皆さん、ウズベキスタンと聞くと、
サマルカンド、モスクやメドレセが立ち並ぶイスラムの世界をイメージするのではないでしょうか。
ウズベキスタンの南部、アムダリア河を隔てたアフガニスタンと接するテルメズという街では、多くの仏教遺跡があります。
なぜ、ウズベキスタンで仏教遺跡でしょうか。
仏教は紀元前5世紀、インドで発祥し、インダス河上流のガンダーラ地方へと伝播し、さらに北上し、このテルメズに伝播。
今回、紹介する「カラ・テパ」はテルメズの仏教文化を代表する遺跡です。
「カラ」は黒い、「テパ」は丘の意味です。
遺跡では紀元3世紀頃に栄えたクシャン時代(カニシカ王、紀元1〜4世紀)に栄え、当時の最大規模を誇っています。
カラ・テパは大きく南丘、中丘、北丘の3つの部分に分かれ、全体の広さは南北に約300m四方。
アレクサンダー大王の東征(紀元前330年ごろ)によってヘレニズム文化がうまれ、次の大きな影響がありました。
①ガンダーラ
地中海の彫刻がガンダーラで従来、概念がなかった「仏像」を発明
②テルメズ
四角形で伝わった仏塔が、地中海方面の神殿造りの影響でおわん型へ
※インドでは輪廻を意味したおわん型がガンダーラで四角形になり、テルメズに伝播。
当初の仏教は釈迦涅槃地の樹木や台を崇拝していたと言われていますが、クシャン時代に大乗仏教が成立し、アレクサンダー大王がもちこんだギリシア文化の影響で、仏塔崇拝・仏像崇拝となりました。
ガンダーラやテルメズでの仏教が中国の新疆~長安、朝鮮を経て、日本に伝来しました。
この歴史からウズベキスタンのテルメズは他にも多くの仏教遺跡があり、見所が多いです。
これから、写真を紹介しました。
観光順番は「南丘」、「西丘」、「北丘」です。
屋根がみえるところが北丘。これから北丘を背に、南丘に向かいます。
南丘は洞穴がたくさんあります。
洞窟の内部です。
洞窟内はいくつかの部屋に分かれています。
部屋には下のような穴があけられており、仏像や明かりを置いてたようです。
南丘からみた北丘。
北丘、拡大写真。
南丘には多数の穴があります。
この洞窟は大きいです。
遺跡にある壷などの破片がたくさん転がっています。
南丘のあとは次は西丘です。ここの僧院はきれいに残っています。
次に北丘に向かいます。
北丘もきれいで残っています。
丸いのは円柱あとで、ギリシア文化を感じます。
この屋根はここで発掘していた「加藤九祚先生」が遺跡保存のため、自費でたてました。
ウズベキスタンでは教科書に載っていて、尊敬され、一番有名な日本人です。
カラ・テパ、さようなら。
とてもいい遺跡
次回はテルメズにあるファヤズ・テパを紹介します。
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