ババァ。
ババァは妖怪だ。
内面の美意識が失われると、人間からババァになる。
いくら着飾ろうが、マダムの皮を被ったババァは一目で分かる。
もし見た目で分かりづらかったら、耳を澄ませばいい。
「ウフフ」と笑う声の中に、「ゲヘヘ」の音が混ざり、よく聞くと「ウゲフヘフヘ」とババァは笑っている。
ババァは性質として、罪を犯す。
そして下手な嘘で隠そうとする内に、すっかり忘れる。
上級のババァになるとさらに、被害者に同情し褒められようとする。
そして、「もう今日こそバラモンの裁きしかねぇ!」と意気込んでいる時に限って、ババァは車で通りかかって、
「おっはよう!!♪良い天気ねぇ!!」なんて、鈴木宗夫以上に運転席から身を乗り出して、満面の笑顔で手を振ってきやがる。
ババァは嫌いになれない所が、一番たちが悪い。
