フランス留学を開始して1年4か月。

今春からフランスでも趣味の釣りをやり始めていたのだが、特にこれといって記録に残すことはしてこなかった。しかし、せっかくの貴重な釣り体験・データを書き残しておきたいと思うに至り、このブログを使っていこうと思う。

情報を手早く記録することを目的としているので、釣り用語などは特に解説せず書いていこうと思う。悪しからず。



7/24、昼過ぎ1時ころに、下宿から電車・バスで30分ほどの現場 Lac de Vaires-sur-Marne(48.863525, 2.620619)に到着。

今回の狙いはパイク。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%A4%E3%82%AF


日差しの強い日中であり、まだアフタースポーンの時期とも思われるので(パイクのスポーニングもバス同様春)、3/8ozスピナーベイトで水深のある(約8~10m)垂直ウィードエリアの中層を極力スローにただ巻きする。

すると、早速ヒット!姿が見えるまで水草と判別がつかないほどの元気の無さだったが、約45cmのパイク。
(写真を撮る前に逃げられたため、見せられず残念。。)

幸先の良いスタートだったが、あとは続かず移動。



少し場所を変えて、ある程度水深のある(3~4m)岸際の垂直ウィードの周辺、そして中をバークレーワームのオフセットスプリットショットリグで攻める。竿先で小気味良くシェイクしながらミッドストローリング。大きな岩も絡んでいる周辺をより丹念に探っていく。

すると、水草に絡んだルアーが外れた瞬間に、水草の影から勢いよく食いあげてきた!


およそ45cm、本日2匹目のパイク。
ワームは、バークレイパワーベイト9cm Ripple Shad


引きは、同サイズのブラックバスより俊敏だが、やや重量感では劣るといった感じ。


追加フィッシュを期待して、夕方までウィードシェード内&水深のある垂直ウィードエリアの中層狙いを続けたが、ウィードシェード内での1ミスバイトのみで不発。

垂直ウィードに沿ってスプリットショットリグを落とし込み、フリーフォールで狙っても見たが、フォール中のショートバイトが一回あったのみでフッキングには至らず。(パーチかも?)


パイクというのは基本、水草や岩、木の根など障害物にタイトにつく魚のようだが、夕まずめなど捕食のモチベーションが高まる時間帯は、障害物に近いオープンウォーターでのヒットも期待できる。

そこでいよいよ夕まづめ。
2匹目を釣ったポイント周辺の、底にゴロタ石が入り垂直系水草が点在するシャローフラットを、1匹目を釣った3/8ozスピナーベイトで広く巻いていく。

風表となっているフラットエリアは、水面が適度にざわめき良い雰囲気だ。

バス釣りでは「風が吹いたらスピナーベイト」という合言葉があるが、この言葉は、フランスのパイク釣りでも証明されることとなる。

フラットエリアを探り始めてから3投目でヒット!
比較的沖でヒットしたため、水草や根に潜られないよう注意しつつも慎重に寄せる。

これも1,2匹目とほぼ同サイズのパイク!
しかし残念ながら、この魚も写真が撮れなかった。

パイクは釣り上げた後の暴れ方が半端でないため、写真を撮る前に逃げられてしまうことが多い。
今回の釣りは特に、水際に入っている岩の隙間の水たまりに魚を置いて撮影を試みていたため、なおさら逃げられやすかった。。

そしてなんと、3匹目のパイクは、暴れに暴れて、僕の使い込んだスピナーベイトを引きちぎって悠然と泳いで行ったのだった・・・。




〈左〉殉職したスピナーベイトの残骸。


これはかなりのショックだった。
口の端にスピナーベイトを咥えながら藻の中へ消えていくパイクの姿が頭に焼き付いている。


気を取り直して、この後もフラットでフィーディングの魚を狙ったが、反応はなくストップフィッシングとなった。


パイクは縄張りを持った魚で、群れでは行動しないらしい。
1匹釣れたとしても、同エリアで連発しないのはそのためか?


〈使用タックル〉
ロッド:AXION66M(Caperlan)
リール:Ambassadeur4601 c3 (Abu Garcia)
ライン:ナイロン13ポンド
現在Vichyの語学学校で行っているフランス語の勉強には、これまでの勉強とは全く異なる点が1つあることに気づいた。

それは、「知識をいかに使えるようになるか」ということを目指している点。



授業中に新しい語彙や構文を学んだら、すぐにグループで会話練習をする時間が与えられる。
街中や商店など、状況を想像しての練習も多い。

ここでは間違いなく、「覚える」だけでなく「使い慣れる」ことまでが目指されている。



先日書いたように、現在僕は、今夏の気象予報士実技試験に合格すべく勉強しているのだが、この中で、上に書いたような学習姿勢はとても参考になるのではないか、と感じている。

実技試験はその性質上、気象の基礎知識をよどみなく動員できなければ、合格は有り得ない。

問題の分量・合格に必要な得点率に対して、試験時間は驚くほど短い。

出題されるのはあくまで典型的な気象に限られるとはいえ、与えられた資料から気象状況をすばやく的確に把握し、設問の要求に応える適切な答案を短時間で書かねばならない。


「あー、これって何だっけ?」など、躊躇している余裕はないと言える。



つまり、この実技試験を突破するには、知識を自在に使う訓練が欠かせないのだ。

そして、そのノウハウを、先の語学学校におけるフランス語学習から学べるのではないか。



知識を得たら、すぐ実践に結びつける姿勢である。


例えば、台風の発生・発達・衰弱・温帯低気圧化の過程について学んだなら、これまでの事例について、その経過を衛星画像・天気図で追ってみる。

そうすることで、台風をテーマとした実技試験(「台風」は、実技試験の主要テーマの1つである。)において、状況の経過を素早く把握できる。



こういった訓練の積み重ねが、自分も含め多くの受験者を阻んできた「実技の壁」の突破を可能にするのではないかと感じている。


































渡仏して1ヶ月半が過ぎ、生活にも少し余裕が出てきたこの頃。


そこで今日、気象予報士試験の勉強を再開した。

今春不合格だった実技試験に、今夏何とか受かりたい!



現在僕は、フランス中部のヴィシーという町でフランス語学校に通っており、9月からパリで始まるエコールでの勉強に備えている。

気象の勉強とフランス語の習得を並行してこなせるか自信はなく、また、そもそも今夏の試験日である8/24に日本にいられるかも定かでないのだが、まぁ何とかやっていこうと思う。

これまでも、何とかかんとか色んなことを並行してやってきたのだから。




ちょっと理数系の頭を使ってやったら、語学学習にも良い影響があるかもしれない。


そして何より、この機を逃すとずっとずっと後まで後悔する気がしてならないのだ。

こういう1つ1つの選択が、ボディーブローのように効いてくると思っている。
3/7に気象予報士試験の合格発表があったのだが、結果は残念ながら不合格だった。

学科試験2科目は合格したものの、実技試験がダメだった。



ただ、向こう1年間の試験、つまり2回分は学科試験が免除になる。

今春から2年間は留学だが、フランスから舞い戻ってでも試験を受けたい。





そして今日は、昼過ぎからサイクリングへ。

久しぶりに鎌倉を訪ねた。
自転車で来たのは、大学1年の時以来だ。



由比ヶ浜の夕暮れ時は、冬でも多くの人が思い思いに過ごす。


この4年間は何を得、何を失っただろうか。

得ることを望み、確かに得たのだが、はるかに多くのものを失ったのではないか。


そう思わずにはいられない。


大学が終わり、日本を離れる日が近づくにつれ、何となく感傷的になっているのかもしれないが、この感覚は確かに自分の中にある。


そしてこれから先、失ったものを再度手に入れ、これを縦糸とすべきであると分かった。

大学で得たのは横糸である。
 




両者をうまく織り成してこそ、頑丈な、立派な布ができる。

卒論も締め切りまで残り6日となり、いよいよ最後の山場を迎えている。

調査で明らかになった事実をもとに、補足の調査をしつつ考察を行う段階なのだが、疲労もピークを迎え、アイデアの出ない干上がった状態になっている感がある。

昨年夏のデザインワークショップでも同じような状況に陥り、ずいぶん苦しんだ。

ワークショップ後切に感じたのは、時間がないからといって、手っ取り早く成果を出そうと焦ると、大抵良い結果にはならないだろうということだ。



こういう点も踏まえて、今回は、良いアイデアを最後の最後まで出せるだろうか。
ついさきほど、昨日受けた気象予報士試験の自己採点を行った。


前にも書いた通り、試験は

学科一般(60分、五択式、合格ライン11/15)
学科専門(60分、五択式、合格ライン11/15)
実技(75分×2、記述式、合格ライン70/100、上記2科目合格者のみ採点)

の3つに分かれているのだが、このうち「学科一般」「学科専門」については、大手塾が解答速報を発表してくれているのである。


結果としては

学科一般:12/15
学科専門:12/15

だった。

正直全く自信は無かったのだが、マークミスさえなければなんとか最低点は超えた模様だ。





解答内容の詳細はここには書かないが、正直、2択に絞った末悩みに悩んで解答した問題の多くが正解していたことが大きい。


この土壇場で正解を選ぶ粘り強さも勉強したからこそなのだろうが、何となくそれだけのようには思えないので、個人的にこういった現象を、大学横にまします道真公にちなんで「湯島の神が舞い降りる」と呼んでいる。





それにしても、まだ実技の結果は不明で相変わらず自信もないが、学科2科目が明るい見通しなのは案外嬉しい。







昨夏以来、院試、仏政府奨学金プレゼンそして今日の気象予報士試験と、それなりに大きな試験を受ける機会が重なっている。


幸い去年は負けなしで、結果だけ見ればいかにも順風満帆、悠々と進んでいるように見えるのだが、院試・奨学金とも、試験後の印象は「さすがに落ちた」という感じで最悪のものだった。


院試は、合格ライン7割に対し、時間が足りず要の専門分野の試験で6割程度しか書けなかったし、奨学金プレゼンは、最後の発表スライドにエッフェル塔の写真をのっけて「I shall do my best in France!」と叫んで終わるものだった。




こんな調子なので、毎回、試験の後はやるせない気分になる。

「まぁ、大丈夫だろう」と気持ちに余裕があり、達成感に浸る試験後の時間は久しく訪れていない。



事前の準備は全力でやっている。

やっているのに、手応えが宜しくない。だからやるせない。




ただ、改めて考えてみたい。

試験後などに何だかソワソワするのは、結果が気になるからだ。


そして結果が気になるのは、良い結果を得たい(あるいは、赤点・留年など最悪の結果を回避したい)という気持ちがあってこそだろう。


良い結果を得たい、最悪の結果を避けたいという気持ちを拡大解釈すれば、人生を良い方向へ進めたい、という思いに辿り着くように思う。




「良い結果を」「良い方向へ」といった思いが強ければ強いほど、試験後、結果が分かるまではソワソワザワザワするわけだ。



「人事を尽くして天命を待つ」というのは誰もが知っている格言でありおそらく真理だが、ここまでの話からすると、良い結果を切に求めて「人事を尽くし」た者にとって、落ち着いて「天命を待つ」のはなかなか辛いことである。


「人事を尽く」すことと「天命を待つ」ことは、心理的に矛盾している。



「人事を尽くして天命を待つ」

武道で言えば、奥義あたりに相当するものなんじゃあないか。














ここ最近は15日に卒論のちょっとした山場があり、疲れもピークに達したが、その後は1日2日、休みがてらのんびり気象の勉強をして過ごし、たいぶ気分転換できたと感じる。



コンディションを整えたところで、気象予報士試験までいよいよあと1週間。



ここからは、時間を計って過去問演習を繰り返し、知識の抜けは発見次第着実に補間するという、「現場でいかに戦えるか」という点を最優先に考えた学習をしていくことになる。



勉強のコンセプトや具体的な方法論については、もはや今更変更の余地はない。

自分で言うのも何だが、試験勉強は嫌というほどやってきたので、取り組み方は十二分に心得ている。





ただ、こういったテクニカルなところでは到底カバーし得ない、結果の成否を分ける決定的な要素がある。

試験直前期そして当日にこれがなければ、画竜点睛を欠き、決して勝つことはできない。



「あがき」だ。





とにかく必死で、苦しみながらもやりつづける。


正しいか間違っているか分からず、どうしたら良いか分からず、嫌になる。投げ出したくなる。それでも歯を食いしばってやり続ける。




試験という狭小な範疇を飛び超えて、こういった意志・気概こそ最も尊いもの、知的な人間存在の尊厳に大きな部分を占めるものである、そんな風にも思うのである。













記事タイトルはやや大げさだが、現在、卒論と気象予報士試験の勉強を並行して行っている。


卒論は、明治初期の東京に架けられた石橋群の築造経緯について、気象予報士試験の方は、一応理系的な内容と、これら二つの方向性は全く異なっている。



しかし個人的に両者に共通して言えるのは、「初めてやることなので、要領が掴みきれていない、先が見えない」という点である。




研究に比べれば気象の方が、メジャーな試験ということで情報も多く、かなり気が楽なのは確かだが、そうは言ってもやはり初学者なので、試験終了まであがき続ける必要がある。


来年から2年間日本を離れるため、今年受からないとお預け期間があまりに長くなってしまうことも、悪あがきが勢いづいている大きな要因である。




研究の方は、必死で文献を読み史料を集め、草書体の史料を活字化し結果や考察をまとめる。しかしそうすると論理を詰めるのに史料が不足していることが分かったり、新たに調べたいことが出てきて、再度何日もかけて史料集め、活字化、まとめ・考察をする、といった繰り返しである。


さらに、上記のような作業を基礎にしつつ、常に視野・興味を広く持ってヒントを探し出す努力を続けることが求められる。


本当に、気力・時間が際限なく必要な取り組みである。



そんな中、気象学との間で納得いく形で折り合いをつけるのは、正直なかなかきついものがある。




時間についての割り振りは比較的容易なのだが、問題は気力(気分)である。



自分の性分として、ひとつのことにハマると何日もやり続けたいというのがある。


今のブームは間違いなく気象で、朝から晩まで、来る日も来る日もやり続けたい衝動に駆られる。



しかしいい加減、卒論も成果を出していかないと間に合わない。





いかがなものか。




毎日自分の気力・脳力の天井を突き上げ続けている感覚がして、大変だが、これも修行だと思って頑張りたい。




気象予報士試験は1/26

卒論締切は2/10




卒論を提出したら、今度こそ湯谷温泉に行く(昨夏の院試後には結局行けなかった)。














年末年始のわがままだと自分に言い聞かせて、相変わらず卒論より気象に時間を使っているこの頃。

実技試験の対策本『気象予報士試験速習テキスト・実技編』も残り1/3程度となり

学科一般
学科専門
実技

の全ての試験対策をほぼ1周し終えたことになる。


実際、今の実力はどの程度なのか。
今後どう勉強を進めていけば良いのか。


これらを見定めるため、学科一般、学科専門の過去問(平成22年度第2回)を解いてみた。


結果

学科一般: 8/15
学科専門:10/15
(本試での合格点はともに11/15)

ともに試験時間は60分だが、5択式ということもあり、ゆっくり取り組んでも40分程度で解き終える。

時間的には大丈夫なことが分かったが、学科一般・専門ともに、まだまだ知識のキメが粗いと痛感した。


温帯低気圧・台風(熱帯低気圧)・梅雨前線など擾乱の気象場への理解を問う実技よりの問題はかなり手応えを感じたが、ラジオゾンデ・レーダー・衛星による観測、降水過程をはじめ、学科の典型問題で失点するなど、まだまだであった。



そうは言っても、まだ試験23日前。

受験生のセンター特訓並の気概でやれば、まだまだ伸びる・・・はず。



現役生の気持ちで頑張りたい。