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Lactivator~スモールビジネス、地域活性化にマーケティングリサーチのノウハウを~

Lactivatorは中小企業や個人経営者、地域活性化事業にマーケティングリサーチのノウハウを提供する会社です。

商品力向上講座@五反田。

これまで地方で地域創生ビジネスをやられている方を対象に実施してきた本講座ですが、内容は中小企業の皆様や起業された方々にも役立つ情報のはずなので、今回初めて東京で実施をさせていただくことになりました!

Lactivatorの極意である、営業しなくても繁盛ビジネスを生むコツを公開いたします!


【日時】#1:2016年5月21日(土) 14:00~16:00 (13:50開場)
#2:2016年6月14日(火) 19:30~21:30 (19:20開場)
【会場】五反田コワーキングスペース pao(パオ)
※JR五反田駅より徒歩3分
【価格】5400円(税込み)
【人数】MAX6名

詳細、申し込みはこちらから
ほど、家の近くのショッピングモールに行くと、
とある県の物産展をやっていました。
時間もあるので、ちょっと足を止めて見てみました。ですが・・・


ん~、つまらない。


毎日のように色んな場所で色んな地域の物産展が開催されていますが、
正直申し上げまして、これは面白い!という物産展を見たことがありません。


その土地の名産品がごく普通に並べてあるだけ。
あとはちょっと豪華に見せる為、たまにいるのはその土地のゆるキャラくらい。


物産展も、企画をきちんとやればもっと魅力的なイベントになるはずなんですけどね・・・
『魚』というと皆さんは何を思い浮かべますか?
マグロやサケ、イワシ、アジ、ヒラメ・・・などなど、一般の方だったらスーパーや鮮魚店に並んでいるものしか頭に浮かびません。
もしもそれ以外の魚が目の前に登場したら、それは『怪しい魚』だと思う事でしょう。


大阪府豊中市にある『天然漁場直送回転寿司 ぶっちぎり寿司!!!』というお店には、普通の寿司店ではほとんど見られない魚が並んでいます。
スギ、ニザダイ、フエフキダイ、ウスバハギ、台湾カマス、ヒメジ、カマスなど海の近くに住んでいる人でも滅多に聞かない魚です。
どうやらそれらは漁獲量が少ない魚のようで、普通ある程度の量がないとセリにかけられず、その為流通ルートにも乗せられないので、捨てられるか漁師が持ち帰って食べていたそうなのです。


しかし、そのような捨てられる魚であっても味が悪い訳ではありません。
例えば「スギ」という魚はカンパチに勝るとも劣らない味とのこと。このお店ではそういった魚を格安で仕入れて、日本料理店で修業した3人の料理人たちがおいしそうに切り分けたうえで「銘魚」として出しているのです。
これら「銘魚」を注文される割合はお店全体の3割というのですから、この店に来るお客さんがこれらを目的にして来ているのは間違いありません。
そして普通、よそでは食べられない珍品は高い値段がつけられるものですが、こちらでは1貫当たり55~100円ととても格安で出されているのです。



またメインの顧客層が60~70代というのも、他の回転寿司と異なります。
近隣に住む高齢層の人々が、行きつけの寿司屋として使っているのでしょう。年金暮らしの人たちが余裕で通える、『安くて、しかも高級寿司店に並ぶようなネタがある回転寿司店』なのです。
捨てられる運命にある魚にスポットライトを当てて商売として成功させたこのお店の社長の手腕は見事だと思います。


『価値が高いのに捨てられている』。こういったモノは皆さんの身の回りにありませんか。
実はこういったものがまちおこしネタとしては一番良いのです。
「こんなのは売り物にならん!」と頭から思い込んでいるモノでも、はたから見れば宝、という事例は山ほどあります。


中国の古典「荘子」にもこんな話があるそうです。

『あかぎれの手を治す薬の処方技術を持っていながら、それを大したことではないと思っていた一族がいた。
彼らから、わずかなお金で製造の秘法を買い取った者が、ある国に出向いて海戦の将となり、冬の初めの戦いで自軍の兵士に用いて大勝利を得、王国の領土の一部を褒美として与えられた。』


身近なモノの価値が分かりにくいのは、どうやら昔も今も同じようです。
「灯台もと暗し」とならないよう、よ~く周りを注意して見て下さい。
『これは!!』というお宝がきっと見つかるはずです。

前回に引き続き、今回も市場調査に関する話です。
以前申し上げましたようにまちおこしにマーケティングを導入する際、一番ネックとなるのは市場調査です。
お金をかければ調査専門会社に委託して調査をすることは可能なのですが、高額な費用が必要です。
とはいえ素人が調査をするとしても、それなりのスキルを持った人でなければ信頼性のあるデータを取得することができません。


・・・と、ここまでは前回書いたことなのですが、実は素人でも比較的実行しやすい調査方法があります。もっと言えば、もしかしたら高額な費用をかけて専門家に調査してもらわなくてもかなり有用な結果を得ることができるかもしれないのです。


それは”エスノグラフィー”という方法です。
もともと人類学で用いられる方法であり、”多くの人を観察して何かを得る”というシンプルな手法です。

・人々が生活の中でどのようにモノを購入するのか?
・人々がどのように商品を使用するのか?

などを観察にすることによって明らかにし、商品開発やコミュニケーション方法に役立てます。


例えばとある洗剤メーカーでの話です。
皆さんは洗濯が終わった後、きれいになったかどうかをどのようにして判断しますか?
見た目だけで判断する、襟元などの汚れやすいところだけ見る、特に確認はしない・・・等々人によって意見は様々だと思います。
が、この洗剤メーカーがエスノグラフィーを行った結果、あることが判明しました。それは、

「女性は洗濯した衣類の匂いを嗅いで確かめる」

という事です。
これはインタビューやアンケート調査では出てこなかった答えでした。なぜならば、匂いを嗅ぐということは半ば無意識でやっている行為だからです。


その結果、このメーカーでは洗剤開発に際して匂いを重視し、TVコマーシャルでも生活者の匂いを嗅いでいるシーンを取り入れ成功を収めました。


このようにエスノグラフィーは通常の調査では出てこない、潜在的な答えを引き出すことが可能なのです。またこの調査はお金をかけずにできます。要は観察力の勝負ですが、誰でも行うことが可能です。


まちおこし活動の中でも十分使える方法だと思います。
例えば、自分の街に観光に来ている人がどんな行動をするのか、お祭りに来てくれたお客様が何に不満を持っているのか・・・など、直接インタビューしても構いませんが、それに加えてエスノグラフィーをやってみることでより有用性のある結果を得ることができるはずです。


観察力を鍛える為に多少慣れが必要ですが、いかがでしょうか、やってみる価値はあると思います。



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Lactivatorであなたの街のまちおこしをPRしてみませんか?


まちづくり支援ポータルサイト:Lactivator



Lactivatorは日本各地のまちおこしを支援する為に作成されたポータルサイトです。


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是非皆様のまちおこしの参考にして下さい。もちろん購読は無料です。


まちづくり通信~あなたの街に活気と潤いを~


前回、価格の持つ3要素について書かせていただきました。皆さんおわかりいただけたでしょうか?
むやみに安値付けをするのはブランドを傷つける恐れがあります。是非、3要素をベースに適性な価格をつけるよう
心がけて下さい。

さて、今日は少しでも収益を上げる為の価格に関する豆知識をお話したいと思います。
まちおこしはその地域の経済を活性化させ、かつその活性状態を継続させることができて初めて成功したと言えます。
その為にはちょっとした価格のテクニックも必要です。是非試して見て下さい。



皆さんはこんな経験をした事はないでしょうか?

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Aさんはとあるアジアの国に旅行に行き、地元の小さな木彫りの人形を御土産を買おうとして店員を呼びました。

Aさん: これいくらですか?
店員: これはね、地元にしかない木を使って職人が作った人形なんだ。100ドルはいただくよ。
Aさん:え!?100ドルも!? そんなに高く見えないのに。じゃあ、こんなのいらないよ。

店を出て行こうとするAさん。しかし店員に呼び止められます。

店員: OK、じゃあ80ドルでどうだい?

Aさんの足が止まります。しかし、まだ高い。もっと安くしろと要望。すると今後は、

店員: 60ドルでどうだい?
Aさん: う~ん、まだちょっと高いな・・・
店員: じゃあいくらなら買うんだ?
Aさん: ん~、40ドルなら・・・

結局40ドルで交渉成立。Aさんは木彫りの人形を買っていくことになりました。
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海外に行くとよくある価格交渉ですよね。

さて、ここで1つ疑問が沸くのは、店員さんは40ドルで人形を売って利益が出るのでしょうか?
おそらく交渉を成立させたのですから店員さんにとっては40ドルでも十分なのでしょう。
多分原価としては10ドルくらいだったのではないでしょうか。

では、なぜ最初に100ドルという法外な値段を言ってきたのでしょうか?

これはアンカリングというテクニックです。
アンカー(Anchor)とは船のイカリという意味です。

人間の脳みそは結構単純にできているようで、最初に100ドルと言い渡されるとその100ドルという数値にアンカーを下ろしてしまいます。

もっと簡単に言えば、100ドルが基準になってしまうということです。
そして、その100ドルから段々値下がりしていくと、あたかも安く思えてしまうんですね。



何て汚い手を使うんだ!と思う方もいるかもしれません。
しかしこのようなテクニックは、上記の例ほどあからさまではないもののよく使われています。



例えば、車のカタログ(価格表)などが良い例です。
通常、車というのはいくつかのグレードに分かれており、それぞれのグレードで価格も異なりますが、ほとんどのメーカーは
一番高いグレードとその値段を価格表のページの一番上に記載しています。
ページを開いた時に最初に目がいくのはページの一番上であり、そこに記載してある価格に人間は無意識のうちに
アンカーを下ろすのです。
それによって、その下にあるグレードの価格は安く感じてしまいます。

また、レストランのメニュー表などにも応用されている場合があります。
一番高い料理とその値段を大きな文字で目立つところに記載すれば、他の商品の価格を安く見せることができるでしょう。



これはまちおこしでも十分使えるテクニックです。
是非活用してみて下さい。