一人語り(プロローグ) | たいむとらべるすくろーる

韓国のNCSOFTにより開発されたMMORPG

2004年2月11日にオープンベータ(前年11月にクローズドベータ)が公開

同年6月25日に 「Chronicle1:Harbingers of War」クロニクル1〜戦乱を呼ぶ者たち〜として正式サービスが開始された。

 

MMORPG黎明期に登場した大型オンラインゲームである

 

本作は王道の中世ファンタジーで

 

実際の人間を基とする「ヒューマン」

開発スタッフ曰くロードス島戦記からイメージを得た「エルフ」

それに暗い闇の要素を付与した褐色のエルフ「ダークエルフ」

筋骨隆々の身体に緑の肌と一際異彩を放つ「オーク」

小柄な体格と陽気な姿が微笑ましい「ドワーフ」

 

など多数の異種族が集いあう「エルモアデン」での冒険がメインとなるゲームである。

(その後のアップデートによりいくつか新種族が追加される)

 

当時はPCゲームに触れたことのないユーザーが殆ど

その新鮮さと、当時は珍しいオープンワールドの広大な世界に大きな注目を集めていた。

 

筆者るるは当時中学生、その魅力に友人たちと共にどっぷりハマりこんでしまった。

 

現在でもサービスは続いており、遊ぶことが可能だが

20年近い時間の流れにより、盛り上がっているとはとても言えない状況である。

 

リネージュ2の後継作となるスマートフォン向けゲームの登場や

他新作タイトルの運営が優先となるのは当然であり

 

ゲーム内の大規模コンテンツがフルに活用できないレベルのユーザー過疎

公式ツイッターの最新ツイートへの反応は1~3件

それでもサービスを維持する為、かなり強めの集金姿勢をとらざるを得ない等

 

当時の色合いや賑わいは見つけることができなくなってしまった。

 

あの頃に戻れたら…と願う当時のエルモアデン冒険者は多数居たようで

サービス初期の頃を再現した「クラシックサーバー」は公開当初は大きく盛り上がりを見せたものの

当時の定額課金制ではなく、従量課金制式だったこと

(課金すればアイテムやゲーム内通貨"アデナ"が容易に手に入る)

基本プレイ無料の隙をついた大量の業者BOTの取り締まりが思うように進まず、すぐにゲーム内経済が破綻

当時のゲーム風景はすぐに姿を消し、ノスタルジックな思い出に浸れる時間はそう長くはなかった。

 

さて、ダラダラと垂れ流してしまった長話を要約すると

「リネージュ2は大人気のオンラインゲームだったが、それももう昔の話である」ということだ。

 

現在2023年、アニメや漫画では「異世界」を舞台にし「ゲームの世界に入り込んだ」設定の作品が人気で

どれも似たように「ステータス画面」を開き「モンスター」を倒し「異種族の仲間」を囲っている。

 

しかし今、本当にオンラインゲームは人気だろうか?

大型タイトルとして有名なのは「ファイナルファンタジー14」か「黒い砂漠」くらいで

それらももうだいぶ昔のゲームだ。

 

新作MMOが国内で発表されても鳴かず飛ばずの状態でどれも終わりを告げている。

 

放置で楽しめるソシャゲなどライトなゲームはウケるも

画面に齧りつきもう一人の自分を投影してしまうかのような深いゲーム体験にハマっている人は余りいないということだ。

 

ゲームをする前に攻略wikiを見て、ガチャをリセマラするとこから始めるのではなく

 

右も左もわからない状態で、初対面のプレイヤーに多少の不安と共に「何をすれば良いですか?」と教えを乞う

そのたびに新たな出会いと知識を得ていく興奮を、本当のオンラインゲームを今のユーザーは知らないのだ。

 

私は今、冒険がしたい。

年を重ね、家族もできた今だ。

 

強力なモンスター、長い狩りの疲れも吹き飛んだ新しいスキル、苦労の末に手に入れるアイテム、手に汗握るPvP

そして…冒険の成果を報告しあう仲間たち

 

あの頃にもう一度…戻れたなら

 

 

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