区切りよく月曜日からスタートの新月
息苦しい湿気感はいまだに去らずも
歓迎したいようなそうでもないような
エネルギッシュなサマーシーズンはすぐそこまでやってきている
物事には好不調というものがあるもので
明草飛にとっては
先月がそれの負の方向の波に襲われた時節だったかもしれない
なんにせよあまり良くなかった月は終わり
こうして何となく明るい印象のシーズンが始まろうとしているのだから
それを祝おうではないか(^▽^)o
ところで夏といえばお祭りだね
モータースポーツ界にも“非日常”の祭典チックなレースがある
それが、24hレースである
GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ第4戦【スパ24時間レース】
フランスのル・マン24時間レース、アメリカのデイトナ24時間レースと並び
「世界三大耐久レース」と称される
ベルギーはスパ・フランコルシャンサーキットで行われるイベント
1924年に産声をあげたこのレースは今年で100周年を迎えた
エントリー台数66台におよぶGT3カーの隊列が一斉にローリングスタート
見たところ“ロッシカラー”のM4は走っていないよう
BMW勢のスタートPOSとあいまってちょっと残念
とはいえ24時間レース
それこそスプリントレースの真逆で
スタート順の重要性はそこまで高くないかもしれない
最初のビッグオーバーテイクは開始25分経過したところ
クロコダイルスキン(主観です)のAMGがポールのウラカンをかわす
レース30分過ぎたところで最初の黄旗
ポルシェがグラベルで立ち往生していた
市販車の感覚ではただの砂利道みたいなところでも
最低地上高が極限まで切り詰められてるレーシングカーにとっては
それこそ針の生えた落とし穴みたいなスポットなのである
もっとも接触があったようなので
かの車が動けなかったのはそのせいかもしれない
FCY中にピットイン……というのがこの手のレースの常套手段なのだろう
レースを通じて多く見受けられた
FCYが出るたびにギャップはリセットされる
コース上には66台のGTマシン
レース時間は24時間
……などが序盤の順位があまり最終結果まで残らない理由と見える
そんな中で#51のフェラーリ296は
開始1時間半も経過したころにはトップに躍り出た
最終的に2位だった同車だが
不運がなければその順位が1つ上だったかもしれないことも考慮すると
影のMOMに値したかもしれない
残19hぐらいのFCYで#46
ロッシのいるチームWRTのBMWがレースリーダーについた
カーレースながらに肉弾戦も随所で繰り広げられたこの競争で
彼のM4もその当事者となっていたのは事実だ
一時はレースをけん引した#46だが終盤には後退する
ピットレーンで映ったロッシの姿はあまり心穏やかそうではなかった
現地も夜のとばりが降りはじめ
明草飛の目蓋もまた降りはじめたこの時間帯には
今回のスパを制した#007のイギリス車
コムトゥーユーレーシングのアストンマーチン ヴァンテージがリーダーに
カラーリングとも相まって
“爆速タートル”……に見えなくもないこの車^_^;
いや真面目な話
新型になってちょっとニクイくらいカッコよくなっているソヤツが
M4と接近戦している場面もあったが
並べて見てみて、うん
方向性は違うがM4もやっぱ負けていないと思ったbbb
ルックスの話はこのくらいにしておき
残18hくらいの頃にはサーキットに雨の気配が帯び始めた模様
ウエットタイヤに交換するマシンが出始めた
夜空に花火上がる中でのその状況はちょっとシュールだったかもしれないが
明草飛が寝て起きた残12hころにはレースはすっかりウエットの環境
“スパウェザー”と言うのだったか
そもそもこんな風な天気にはなりやすい地域柄のようだった
もっとも大概の日本人が“スパ”と聞いて思い浮かべる湯気ではなく
カメラを通じて見えるのは
冷たいミストがおおうような中を疾走するレーシングマシンたちだ
そんなコンディションだから
必然的にFCYも“いつもより多く”出ることになり
戦略にも影響が出てくるのだろう
さて
残10hぐらいのオーバーロール1は#32のBMW M4
このWRTのもう一台にはS・ファンデルリンデが所属
先のニュル24hレースで悲劇に見舞われていただけに
できればこのレースで報われてほしかった
結果として#32は3位表彰台を獲得している
有力ライバルひしめくこのレース
WRTの2台もスタート順位からは20位近く上げて
上位を走行するという巧者ぶりを見せていたが
残9hぐらいで首位についていたのはピュアレーシングのポルシェ
この#911の911は
確かスタートから30位くらいは上げての追い上げ劇だったと思う
しかしその車は雨中レースに足元をすくわれる
残7hの折
カーブを曲がり切れなかった……というよりは
なにか曲がっている最中に操舵が効かなくなってしまった感じのポルシェは
タイヤバリアにクラッシュしリタイアとなる
やっぱりRR車というのは
スピードには長所があっても安定性には不安がある
つまりはこういうウエット環境は苦手なのかなと思った
“強敵”が1人減ってくれたBMW勢はTOP5中に3台が名を連ねる展開に
明草飛的にはイイ光景であったが
ここから数えてもまだ7時間レース
このまま行ったりしないだろうことは想像できた(*´∀`)
さて
ハッキリ言って今日の仕事はサボってこのままPCに齧りついていたかったが笑
日曜日の折にソウハイカズ
3hだけやった夕~夜稼働は
面白いことにこちらも雨でしかも強風が吹くという
……マジけっこうデンジャラスな環境だった(^^;;
そのおかげで時給も半端ないことになったんだけどbbb
さて
帰るとレースの残りは3時間きったくらい
#163のランボルギーニがトップに返り咲き
結果ポールトゥウィンもあり得るのかと思われたが
グラッサーレーシングのウラカンは総合5位
残2h30mくらいから多くの時間
2TOPにいたのが#51のフェラーリと件のヴァンテージ
明草飛の節穴にもAFコルセの赤いマシンの方がなんとなく優勢に見えた
だがだが
その決着は土壇場の大ドラマ……というよりは
ちょっと残念なトラブル系で優劣を決されることになる
おそらく最終ピットインをしようとした296GT3は
そのレーン中で行く手を立往生していた他のマシンに遮られ
大幅にタイムをロス
結局
#007とはエンディングバトルを演じることはなく
2位で伝統の100周年レースを終えている
優勝は前述の通り
#998ROWEのM4はフィナーレ直前まで2位を走っていたが
燃料が少ない問題でピットインし6位フィニッシュ
ホントあと2分くらいのところだったから
傍から見たらビックリかもだが
たぶん
最終給油の後FCYが出たりして
結果燃料が間にあった……パターンにかけたが
それが外れた……みたいなことじゃないかなと思う
推測だが!!!(`Δ´)
なお#32のWRT M4は実際には4位でチェッカーを受けたが
最終リザルトは3位
おそらく1つ前でゴールしたアストンマーチンに
ペナルティがあったのではないかと思われる
ニュルブルクリンク24hも含めた今年の世界的耐久レースはこれにて終了となったが
各々の組み込まれるレースシリーズはまだ晩秋まで続くし
F1も面白い展開に転がるにおいがしている模様
先も楽しめそうだ(^^♪