長い間、このブログを更新できなかった。老人が更新を怠ると、くたばったと思われているかもしれない。もっとも、それほど多くの人にこのブログを覘いて頂いているわけでもないが・・・・。

 私の弁解はいつも自分の体調と急の忙しさのせいにしているが、この3~4ヶ月は、少し自分のキャパシティを超えていたようだ。現役の頃に苦も無くこなしていたことができなくなっていることをつくづく思い知る。コロナ禍が少し収まったように見えるからと急に趣味の会の全国大会を開催することになり、その準備の一部を担うことになったのが二月。このところ、滋賀支部では、急激に会員数が減って、支部独自のホームページ(HP)を作って、広報活動をせねばと、頼まれもしないのに、作成と更新を始めたのも二月。全国大会は三月末に終了。間もなく花の季節になり、HPを整備しながら、主に写真頁の更新を続けた。HPで使える情報量が限られているので、写真の圧縮が必要になるなど思わぬ手間がかかった。さらに、昨秋から準備をしていた催し(どうしてもやり遂げねばと私自身が自分に課していた)は6月に無事終えた。滋賀支部のHPは一月ほど前から検索エンジンに引っ掛かるようになったので、興味のある方には是非覘いて頂きたい。検索のためのキーワードは「日本ツツジ・シャクナゲ協会滋賀支部」です。会員の育てる多くのシャクナゲの今年の開花写真を掲載しました。

 

 さて、くたばっていない証しにブログを更新せねばと思えど、ネタ切れである。今回は短い記事である。もう少し整理してから、いずれ記事にしようと思っていた話題であるが、私が嵌まったきっかけを記す。

 

 寺井尚子さんという著名なジャズヴァイオリニストがおられる。彼女は随分前から活躍しておられる。私が名前を知ったのは12、3年前だから、私は全くの遅れてきたファンということになる。知人に教えられ、Youtubeで演奏を聴き、すっかり嵌まって、CDを買い、演奏会に出掛けた。自身で作曲されたオリジナル曲もあれば、タンゴやクラシック曲をアレンジされた曲もある。彼女の奏でられるヴァイオリンの音色と響きの揺らぎ、彼女の演奏のセンスが私には全く心地よい。表現力の乏しい私にはそれ以外の言葉が見つからない。

 寺井さんのEbisu Bar JazzというシリーズがYoutubeにアップされていて、8曲(多分)を聴くことができる。演奏はCD「アンセム(Anthem)」(2003年)と同じメンバーだと思う。そうであれば、Vn:寺井尚子さん、P:北島直樹さん、G:細野義彦さん、B:ジャンボ小野さん、Ds:中沢剛さんのクインテットである。8つの曲はどれもすばらしい。その中で、私が特に惹かれたのは、1番目の寺井さんのオリジナル曲「出会い」である。これは彼女の最初のアルバム(多分)「Thinking of You」(1998年)にも収録されている。私は北野氏のピアノと寺井さんのヴァイオリンの絡み、小野氏のベースの響きがよくて、CD版よりYoutube演奏の方をよく聴いている。切なくなるほど、いい曲である。2番目も寺井さんのオリジナル曲(多分)の「Appassionata~情熱」、3番目は「愛の終わりに」(北島氏作曲)、4番目は「あなたの中の私」(寺井さん作曲)、5番目「Danny Boy」、6番目「愛の行方」(寺井さん作曲)、7番目「そよ風とともに」(北島氏作曲)、8番目「過ぎ去りし日々」(北島氏作曲)。2、5番目の曲はCD「ジャズ・ワルツ(Jazz Waltz)」にも入っており、残り、すなわち、3、4、6、7、8番目の曲はCD「アンセム」に入っている。私は車中ではCD演奏を、そして、夜一人の時間を過ごすときはYoutube演奏を聴いている。Youtube演奏は間欠的に10年以上聴いていることになるだろう。

 

 今年はバタバタしているうちに、ササユリの季節も終わりつつある。6月12日に、今年の最後として、草丈40cm足らずの薄ピンクのササユリが咲いた。写真は5月に咲いた花。

 

写真1.二つの実生ササユリ    撮影 20230527