毎年、我が家のシャクナゲ(無鱗片シャクナゲ)の開花の先頭を切るのは羊蹄山キバナ×アカボシシャクナゲであるが、3年ほど前に屋根からの落雪の直撃を受けて樹形が著しく悪くなった。樹形を整えるためもあって、今年は着蕾させなかった。今年の開花の最初は’ワダス・トライアンフ(写真1)。シャクナゲ交配の先駆者、和田弘一郎氏の作出。’ジャイアント・ボール’の兄弟と聞いている。続いて開花したのは’ネリアーブ’(’Neriiarb’)(写真2)、E.J.P. Magor氏作出、アーボレアム(R. arboreum)×ネリーフローラム(R. neriiflorum)とアカボシシャクナゲ(写真3)。次に、‘ネリアーブ・レッド’(写真4)。ネリアーブとネリアーブ・レッドの関係はよく知らないが、前者は黒赤色、後者はより明るい赤。前者の方が黒いブロッチが目立つ。次に咲いたのが、アーボレアム ‘ルビーヤット’(写真5)。平野重一氏の原種(R. arboreum)の実生選抜だったと思う。昨年の展葉時期に虫に食われ、葉の姿が惨め。ツクシシャクナゲ‘深覆輪’も4月初めに咲いた(写真6)。

写真1.‘ワダス・トライアンフ’ 撮影20210403.

写真2.‘ネリアーブ’ 撮影 20210331.

写真3.アカボシシャクナ 撮影 20210331.

写真4.‘ネリアーブ・レッド’ 撮影 20210403.

写真5.アーボレアム‘ルビーヤット’ 撮影 20210404撮影

写真6.ツクシシャクナゲ‘深覆輪’ 撮影 20210407.