∮ヒトリゴト∮ -92ページ目

満月の夜



「俺、こんなに、仕事してるけど
何かメリットあるんだべがー、、、」





『アタシ、こんなに、待ってるけど
何かメリットあるんだべがー、、、』




しばらくの沈黙のあとに、、、



「なくは、ないと思うけど、、、」





月を見上げて願うのは
いつも同じ。


無事に帰って来ますように、、
体を壊しませんように、、


今までは
ずっと一緒に居れますよーに

だったんだけどなぁ(笑)


 


最近
話してると思う。

アタシの時間の流れと
ハチの時間の流れは全く違う。


アタシにしたら地獄のように長い1週間も
ハチにしたら息もつけない程に短い1週間。




溜息と欠伸ばかりの電話口。

満月に背を向けて
思う。





アタシが居ない方が
ハチは倖せなんじゃないか、、、



アタシは
ハチの何を見てきたんだろ。




月が遠くで泣いている。
暗闇の中泣いている…♪





泣けなくなった。




このまま
逢えないうちに
逃げ出そうかな、、、


このままじゃ
アタシは
ただの重い女だ、、、



今なら
愛し子で居れる?



わかんないや。





ねぇ?


ハチ?


アタシは
いつから
こんなに
諦めるのが
上手になったのかな、、、



アタシは
いつから
こんなに
気持ちを殺すのが
上手になったのかな、、、



アタシは
いつから
ハチに
本心を隠せるように
なったのかな、、、



どんな想いも
隠さないできた。


ハチにだけは。




ダメだなぁ。

アタシ。




こんな淋しい満月は
いつ以来かな。


ハチと一緒になってからは
満月と新月は楽しみだったんだぁ、、、




あ、、


アタシ倖せだ、、、

ちゃんと
大事にされてる、、、

だから

アタシ、、、

ちゃんと待ってる。




って、、、

思える時間を
1日だけでも
長くする。



倖せだったんだ、、、