こんばんは、苫米地です
前回は、牛乳・乳製品が身体に負担をかけているお話をしました。
今回は、エストロゲンの原材料の脂肪のお話です。
まずは、月経のしくみのお話からしますね
女性の身体は、毎月受精卵が着床した時に備えて、
赤ちゃんが居心地よく育つ為のクッション(子宮内膜組織の層)を厚く形成していきます
しかし、受精が行われないと、
排卵から約2週間後に、子宮内膜の血管に変化が生じます。
プロスタグランジンという物質の作用によって血管の収縮と拡張を繰り返して、
厚くなったクッションを除去して膣から排泄します。
これが月経です。
では、プロスタグランジンとは何かといいますと、
細胞膜に貯えられている微量の脂肪から作られるホルモン様の化学物質です。
このプロスタグランジンには、炎症抑制タイプと炎症促進タイプの2種類ありまして、
いつも摂取している脂肪の種類によって、どちらのタイプで作られるかが決まるんです。
必須脂肪酸(身体に必要な脂肪)には、2種類あります。
リノール酸やアラキドン酸など
植物油(紅花油・ひまわり油・コーン油など)や肉類・卵・牛乳などに多く含まれているオメガ6系脂肪酸と
αーリノレン酸やEPA・DHAなどのオメガ3系脂肪酸です
EPA・DHAは青魚に含まれているのは有名ですよね
αーリノレン酸は、フラックスシードやエゴマなどの種子類、クルミなどの木の実、緑葉野菜などに
多く含まれています。
オメガ6系脂肪酸を多く摂取してますと、炎症促進タイプのプロスタグランジンが細胞膜に貯えられて
生理痛をひどくしてしまうのと、動脈や細胞組織に炎症を与えてしまうので、
心臓病や脳卒中、ガン、糖尿病アレルギー性皮膚病などを引き起こしてしまうそうです
オメガ6系脂肪酸とオメガ3系脂肪酸の摂取するバランスを保つことで、トラブルを防ぐことができます。
欧米型の食事や現代の日本食は、オメガ6系脂肪酸の摂取が多すぎます・・・
フラックスシードは現代人に欠けている栄養(αーリノレン酸・食物繊維)がタップリと詰まっていて、
欧米では「ミラクルフード
」と呼ばれています
自然食品店に行くと、フラックスシードオイルが売っていますよ
それから、魚に豊富なDHAやEPAで炎症抑制タイプのプロスタグランジンは作られますが、
魚には水銀などの有害物質が含まれているので、あまりお勧めはできません
しかし、ヘルシーな食生活を目指している方は、
お肉を食べるより、週2回ぐらいお魚をとるほうが、ヘルシーな選択だそうです。
汚染物質の含有量が少ないイワシがお勧めみたいです
身体にいい脂肪を摂ってあげてくださいね
苫米地


