ケリー・サイモンさん(←日本人です。)のサイレント・スクリームがボーナストラックを追加して出たというので、早速、聴いてみました。


第一印象…とても、いい音で、エレガントな香りがします。



最初、私は、この人を、クラシック界で言うなら、自称「パガニーニ弾き」のヴァイオリニスト程度の、底の浅い技術をひけらかすだけの早弾きロックギタリストかと思っていましたが…アコースティックの曲と歌声に惹かれるところもあり、数枚のCDを聴いた上、更に、ライヴにも行ってみました。

気付いたら、いつの間にか、ケリー・サイモンの音色にはまっている…そんな感じで、この人の音には、どこか、「罠」的な妖しい魅力もある感じがします。


普段、クラシックやジャズ中心に聴いている私にも、心地よく感じられるメロディーラインは、なかなか、いい感じです。



Personal thanks to…のところには、自分の家族だけでなく、他のかたの家族をあげ、最後には、all the people who loved me とあります。


この人の音楽を支えているのは、「愛」なんだろうな…と、思いました。


パッケージの中に入っていたピックは、渋い色とデザインで、とても素敵でした。


世の中が混沌としていて、何でも値上げ、値上げ…。法的に決められた最低賃金の額と、実際の生活費が見合わなくなっているような、そんな時代にも、人は、音楽を求めています。それなのに、無責任と思えるほど、実力のない演奏家や作曲家が多いと感じるのは、私だけではないと思います。
コンサートやCDの料金を「高い」と感じることもある昨今、このCDは、とても納得できる秀逸な商品だと思いました。


ロックというジャンルのことを何も知らないため、ケリー・サイモンさんが、有名なのか無名なのかすら、私はわかりませんし、ケリーさんについて、何も説明も出来ませんので、興味のあるかたは、新しく出たサイレント・スクリームを聴いてみて下さい。


私にとって、アーティストが有名か無名かなどは、関係がなく…、私の心に必要かどうかで、聴くCDを選びます。
だから私は、ケリーさんのサイレント・スクリームというCDを、多分、これからもずっと、聴き続けると思います。