亀ゼリー | アナナスのサイトーシング・10。

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私たちのDNAの中の窒素、歯の中のカルシウム、血の中の鉄、アップルパイの中の炭素は、崩壊する星の内部で作られた。私たちは星でできているんだ。
(天文学者カール・セーガン)
あなたもわたしも⭐️で出来ている。

健康食品とか美容にいい食べ物って大好き。

中華圏と言えば、そういう薬膳的食べ物、すごく多いですからね。

ここは食べねば・・・と思いまして。

モアイさんと香港に行った時食べた亀ゼリー

ハヤリの香港スィーツの1つによく挙げられてるからご存知の方も多いとは思うけど、『亀苓膏』。この字ヅラ見てさ、一体誰が「デザートなんだな、フムフム」と思うかよ。

「ここ元祖」「ここ老舗」「この店がここらで一番ウマい」いろいろなアドバイスを受けたのですが、結局入ったのが、元香港総督のパッテンさんも来たという涼茶屋(チェーン店だな、確か)に入った。涼茶屋ってのは、漢方薬から作った薬局みたいな健康ドリンク屋。パッテンさんが来た時の写真とかもあったんだけど・・・一体全体、パッテンさんは何をしに来たんだと思わざるを得ないかお

 そもそもが生活様式が保守的なイングランド人、ちょっとやそっとの肌荒れや二日酔いじゃ、普通涼茶屋なんか来ねーだろ・・・。

で。このあたりでお分かりいただけると思う。

・・・亀ゼリーは、お菓子じゃない。そう、基本、薬なんです!!

でもあたいらは、ゼリー=デザートとしか思ってなかった。

 二人で、どっこいしょとカウンターに腰掛け、

「すいません、亀ゼリー2つ」。

おばちゃん、あいよ、と冷蔵庫へ。

モアイ:「どうしよう、お肌つるぺかになっちゃうかもっっ音譜

アナ:「ニキビとかも治るらしいのよっ。食いすぎでニキビ出てきたからさー、良かったドキドキ

モアイ:「お菓子食べて薬になるなんてサイコーぢゃんっグッド!

そんなウマい話は無かった。

ででんと運ばれてきたゼリーは・・・小丼くらいあったのよえっ

アナ:「・・・意外におっきいのねぇ・・・私、プリンくらいだと思ってたのよ」

これが標準サイズなのかしら・・・。

モアイ:「ま、こんくらい食べなきゃ効かないんだよ、きっと。うほほほ、ブルンブルンよ~これで明日はプリプリよ~」

と、得体の知れない黒褐色のゼリーをぱくり。

3秒後、ぶほっっっ、とモアイがゼリーを軽く噴いた(=◇=;)。

私は数秒運転停止。ほんと、時間が止まったよね( ̄□ ̄;)。

アナ:「・・・ ナン・・・こりゃ・・・。・・・ な、なんつーか・・・こう、複雑な味よね・・・ 苦いような・・・・・・臭いような・・・ねぇ・・・ 

モアイ:「ただ単に苦くて臭いのよこれっっむかっ。なんでこんなもん金払って食わなきゃなんないんだよー・・・」

はぁーーあ・・・テンション激下ダウン

目の前のゼリーをこねくりまわし、ゲル状にしていると、ふと後ろの席の女子2人組が、何やらボトルを振ってから、ばくばくゼリーを食べている。

アナ:「ちょっとぉぉっ。あれっ、あれっっ!!

モアイ:「へぇ!?

アナ:「あのビンに入ってるのをかけないから、もしかしてまずいんじゃないはてなマーク

モアイ:「そーいやこの前にある調味料入はなんなんだと思ってたんだよねー。なーんだ。ガッテンっっグー

モアイさんは、ボトルを垂直にし、ゼリーに掛けまくった。白っぽい粉末が出て来た。

私の方は、なんだか黄色っぽいタレ。

アナ・モアイ:「よっしゃっっ。イザッッッ美しさのためにっっっ

ずるりと流し込む。

・・・おぅぇぇぇぇぇぇぇぇ~・・・。

モアイ:「アンタこれーーーっ、砂糖じゃないの、砂糖~っっっ」

アナ:「アタシのは、は、は・・・はちみつだった・・・」

「あっ、やっぱにがーい。そーだ砂糖かけよー」っていう、「漢方薬×亀×砂糖」のすんごい掛け算レシピ・・・。

一喜一憂している私たちを、変なもんでも見るように、娘二人は不審気に見ている。

ま・・・負けないっっっ。

アナ:「今こそ大和撫子の根性見せる時っっっ。うぉらぁぁぁ、食えっっっ」

モアイ:「えっっ、う・・うぉぉぉぉぉぉ~っ」

モアイ、完食ガーン

アテクシ、5口目で完敗しょぼん

モアイ:「ちょっとアンタッッ、全然減ってないじゃないのっっっ。ほらもっとばさばさ砂糖かけて食えホラッッ」

アナ:「だめだぁーー。もあいやだぁぁ~しょぼん。アタシ、こんなの食って腹いっぱいにしたくないぃぃぃ~。こんなに甘いの食ったら糖尿になるぅぅ~」

すっかり泣きが入り。

・・・やっぱり、アンタの方が根性あるわ。モアイ。もし隊員全員戦場で食中毒で倒れても、アンタは下痢ゲロしながらでも突き進めるわ・・・。(何の隊なんだか)

なんでなのかしらねぇぇ、私らヤギ座やぎ座なのに、その上アンタは未年ヒツジなのに(私は申年)、なんでそんなに猪なのかしらねぇぇぇ。

モアイ:「何言ってんだっ、ホラ、おりゃーーーっ」

モアイさんは、亀ゼリーが口に入ったまま飲み込めないでいるアタイの頭を無理矢理つかんで顔を上に向けさて、ブツを食道に流し込ませ・・・。

モアイ:「よっしゃっっ。全部食ったなっっ」

もう、アンタには絶対、頼むから、介護とか看護とか、保育とか・・・そういった進路には絶対に進まないで欲しいわ。

そして翌日。

頑張ったご褒美は。お互い顔面ニキビヅラ叫び

「絶対あのストレスだわ・・・」。

・・・マズイわけではなく。私らが根性無しだったせいのようです。

だって、「子供からお年寄りまで、間食・おやつ感覚で食べてまーす」って言うシロモノらしいですから・・・。

その夜、ホテルでガイドブックをぱらぱらめくり。

アナ:「あ・・・あったわっっ。究極の美容食っっまたしてもデザートっっ」

モアイ:「えっっっ。なによ、なんなのよそれはっっっっ」

アナ:「よっっっ」

モアイ:「またそっち系かよっっっ」

アナ「亀は爬虫類蛙は両性類で違うわよっっ。行くわよっっ」



次回に続く。。。波