明転
 
「おひさーニコニコ
 
「何かホント久々だね�
前に会ったのはいつの日のことか…………」
 
「ま、細かい事は気にせずパー
早いもので、今年も今日を含めてあと3日ビックリマーク
 
「『師走』というだけあって、12月はあっという間に過ぎていくねショック!
輝世美くんが出てる八犬伝を東京まで見に行ったり
美肌湯の本番+忘年会があったり…………」
 
「バイクが壊れたり音符
 
「『音符』じゃねーよっビックリマークビックリマーク
おかげでスッカラカンだよダウン
おいらの財布は�」
 
「元から大して入ってなかっただろ�にひひ
 
「うるさいっ雷耳雷
余計なお世話じゃっプンプン
 
「実家には帰れるの��」
 
「先にチケット買っておいたから、何とか…ね」
 
「そりゃ残念」
 
「何でビックリマーク
お主のせいで今年も彼女も出来ずに芝居漬けダウン
 
「芝居漬けは認めるけど、彼女云々はお前の甲斐性の問題だろ�」
 
「言わせておけばっ……」
 
「そんな事よりさぁ……」
 
「そんな事って…………」
 
「今年の始め、芝居絡みの事やってただろ�」
 
「まぁ……競輪場で踊ってたっけなぁ」
 
「今年の始めがそれだから、終わりもそんな感じにしない�」
 
「どゆ事�」
 
「だから芝居やろうってこと」
 
「やりゃあ、いぃじゃん」
 
「オッケー�
お前とオレの二人芝居だからな」
 
「は�何処でやんだよ��」
 
「ここで」
 
「台本は�」
 
「今から作るビックリマーク
 
「作れるの�」
 
「大丈夫ビックリマーク故事成語のパクリだから音符
じゃ、ちょっと行ってくるから
明後日に此処でパー
 
「オイオイビックリマーク…………行っちゃったよ…………明後日�
大晦日じゃん汗
何すんだか…………ん�
今日おいら何もされてないじゃんビックリマーク�」
 
暗転
明転
 
長田錦司のヒトリゴト-SN3J0038.jpg
「何これ�」
 
「こないださぁ、仕事の現場の近くにお寺があって
そこの入り口に貼ってあった
どう思う�」
 
「どう思う�
うーん………………深いような……つーか、考えさせられるかな」
 
「でしょビックリマーク
仕事中にコレ見つけてからいろいろ考えちゃってさぁ
 
親って皆こういう気持ちなのかなぁ、とか
だとしたらどんだけ深い愛情なんだよ、とか
もし、自分に子供が出来たらそんだけの愛情を注いでやれるのかなぁ、とか 
でも、自分が親からたくさん愛情を貰ってるから、自分の子供にもそうしてやりたいなぁと思ってみたり…………
この短い文面の中にどんだけの想いが入ってんだろう�ってさぁ……」
 
「珍しくよく喋るな汗
ま、オレもお前も親になった経験がない以上、想像の域を出ないのは確かだよな」
 
「まぁ、そうなんだけどさぁ……
やっぱ親になって初めて分かるもんなのかな�」
 
「だと思うよ
想像でしか今は言えないわけだし
『親孝行 したい時には 親はなし』って言葉があるくらいだから
それぐらいの歳になって初めて分かるもんなのかもね」
 
「でも、やっぱ生きてるうちに孝行してやりたいって思うじゃん�」 
 
「親孝行って言うけど、具体的には�」
 
「具体的に�
うーん………………何すればいいのかな�」
 
「だろ�
結局、経験がない以上そこの部分が分からない
かと言って、そんな事直接聞けないだろ�」
 
「たとえ聞けたとしても、言わなさそうだな」
 
「その通り
ヨソは知らんけど、オレらの親はそんな感じだな
つーか、こないだ実家に帰った時に思わなかった�」
 
「何を�」
 
「親にとってはオレら子供が元気に生きてさえくれてればいいのかな、ってさ」 
 
「それは思ったけど、それじゃオイラ達やることねーじゃんダウン
 
「そう、だからオレなりに一つの結論を出してみた」
 
「何々�」
 
「聞く�」
 
「勿体振んないで早く言ってよ」
 
「親がね、『あぁ、この子を生んで良かった。育てて良かった。』って思ってくれた時が初めて親孝行した、出来た時かなと」
 
「ずいぶん長丁場になりそうだな」
 
「そんなの当たり前だろ汗
オレら産まれてから何年親の世話になってるよ
それと同じ時間、それ以上かかるのは普通じゃない�」
 
「確かにそうだよな
オイラが稼ぐようになるまで…………最低でも20年は世話になってるもんな」
 
「そゆこと
まだまだこれから
頑張ろうぜ」
 
「おっ�
握手なんて珍しいじゃん
これからもよろしく…………痛っ……何それ�」
 
「麻酔針」
 
「また…………か……よ…………」
 
ばたん
 
「今日はオレも気乗りしないから軽めにしといてやるよ
さてさて音符
 
暗転
明転
 
「雨やぁダウン
 
「お疲れ~
今日はずっと雨だったねぇ雨
 
「おかげでびしょ濡れだよ�
昨日はあんなに天気よかったのに…………
そういや昨日はお祭りだったんだよね�」
 
「そうそう、蒲原の宿場祭り
地元の中学生の子達と芝居してきたチョキ
 
「何やったの�」
 
「幕末の薩長会談がモチーフだったかな」
 
「で、何やったの�」
 
「女将�」
 
「お髪�」
 
「お前……わざと間違えてんだろ…………女将だよビックリマークお・か・みビックリマークビックリマーク
 
「全然、薩長関係ないじゃん(-_-;)」
 
「うるせーなパンチ!
 
「つーか男だけでやったの�」
 
「女の子もいたよ
なんで��」
 
「それでお主が女将�
あ~、お笑い担当だったわけねにひひ
 
「わざとらしい…………いつもの事じゃねーか」
 
「誰もそんなもん見たくないだろーに」
 
「オレだって好きでやってねーよビックリマーク
オレがキャスティングしたわけじゃねーし……」
 
「の割には写真撮られてノリノリだったみたいじゃん�」
 
「…………やなこと言うなお前……
客の前で仏頂面出来ねえだろ�」
 
「そぉゆぅことにしておきますか音符
 
「あったまきたむかっ
 
「何ソレビックリマーク�」
 
「手榴弾だよ」
 
「言いながらピンを抜くなビックリマークピンをっビックリマークビックリマーク
 
「これ何秒で爆破するか知ってる�
まぁ、喋ってる間に2、3秒経ってるけどねドキドキ
 
ドキドキじゃないビックリマークビックリマーク
 
「ほいっ」
 
「投げるなぁ~ビックリマーク
うわぁぁぁ~ビックリマークビックリマーク��」
 
ど~んビックリマーク
 
………………………………
 
暗転