10/2と11に2回、新国立劇場でワーグナーの「パルジファル」を聴きました。
このオペラ、過去何回か聴いたけれども、眠らずに聴けたことがない作品!
名づけて、「絶対睡眠オペラ」。
リズムが疲労しており、これほど心地よい眠りにつける曲はない、というのが今までの感想。
毎回、眠らないように気をつけているのですが、今回も少し撃沈。
特に1幕と3幕。
グルネマンツの語りは、ヴォータンの語りと同じように私には少し退屈です。
とはいえ、これほど高水準のオペラを日本で聴けるのは、昔からのオペラファンとしては隔世の感がある。
本当に世界のトップレベルの演奏ではないかと思いました。
歌手陣は最高です。 特に、ヘルリティウスは素晴らしい。容貌もきれいだし迫力あるし、2幕は魅入ってしまった。
パルジファルのフランツやグルネマンツのトムリンソンが世界水準であることは当然としても、(とはいえ、個人的にトムリンソンは少し苦手かも)
アンフォルタスのシリンズとグリングソールのボーグが、ある意味好対照をなして素晴らしい。
飯森氏は、ワーグナーの権威なのですね、滔滔と流れる音楽に陶然としました。
10/2は4Fの最前列。 10/11は1Fの9列目/下手でみたのですが、舞台の印象は、まるでちがったのが少しびっくり。
4Fで見たときはジグザグの道がはっきりと見えて、その色が赤く燃えたり緑になるのを感心しながらみていたが、1Fの前のほうで見るとこれがほとんど見えない。
近くて、人の表情などはよく見えるけど、舞台装置はのっぺらぼうな印象。
あと、なぜチベットの高僧のような人が出るのかさっぱりわからなかったが、解説では晩年のワーグナーは仏教をむいていたとか。でも、違和感が....
花の乙女のコスチュームは、少しセクシーでとても気に入りました。
「舞台神聖祭典劇」という恐ろしい名前を与えられたこのオペラ、正直台本をまともに読んだこともなく、「聖杯伝説」などの思想背景もしらないまま、個人的には「睡眠オペラ」として、いままで遠ざかっていた感がありました。
でも、今回の公演で、少し身近になったかも。
家にあるCDをそのうちゆっくりリブレットを読みながら聞き返したくなりました。
