私が小学生の頃、
(…因みに姉と私は、
歳が離れてます…)
姉が神田川を唄ってくれた。
姉が持っていたギターは、
亡くなった兄の遺品…
子供心にも凄く響く
良い歌だと思った。
ギターは所々、色が剥げ欠けて
古ぼけたギブソン製だった
『…アンタのお兄ちゃんは、
もっと巧かったの…』
…寂しそうに呟いた姉…
…余りに幼すぎて、
うっすらとしか覚えていない
私のお兄ちゃん…
『…お兄ちゃんはね、
アンタの事…ものすごく
可愛がってたの…』
…言われて甦る記憶…
…ぼやけてままの不思議な光景…
…肩車されてる私…
…私に目線を合わせるように
しゃがんで背中に隠したモノを
『ほら!!』…と…
…よくプレゼントしてくれた人…
…あんまり高価なモノじゃなくって…
…でも、抱ききれない程の…
…おぉっきぃ…
…ぬいぐるみも…有ったナ…
…そうか…
…あれは…兄だったのか…
…私を可愛がってくれた兄…
…ギターからしか辿れない兄の記憶…
…此のギターは私よりも
深く兄を知ってる…
…お姉ちゃんと同じように…
…のちにそれは高価な製品で
有ると言う事を知った…
…姉はどんな時も
其のギターを
手放す事は無かった…
…私が中学の時
弾き方を教えてくれた…
…あるぺじお…こーどすとろーく…
…めじぁ~&まいなぁ~こ~ど…
(※一本の指で6弦全部押さえる
FとかBm…未だに…無理!!
押さえるフレットの位置…
…ほんのちょっと違うだけなのに…)
古くて年期の入ったギターは
段々とネックが反ってくる。
チューニングのやり方を
教わったが中々音が合わない。
(※因みに小さい音叉を
歯で咬んでやる方法でした※)
『じゃァ~ぁ、お姉ちゃんが
カポタスト、買ったゲル!!』
『カポタスト、付ければ
なんとか、誤魔かせるカラ…』
カポタストとはネックの所に
取り付けるギター用具の事。
なんとか弾ける様になったので
姉に神田川を聞いて貰った。
姉は私を誉めてくれた。
嬉しかった…
それまであまり人に
誉められた事の無かった私は
姉に抱きついて泣いていた。
誉めてくれたのは姉だけ…
姉は私の誕生日に新品の
ハミングバードのギターと
ギター用ハードケースを
買ってくれた。
…でも…
…その日から姉のギターを
見る事は2度と無かった…
…こんな私の為に…
…そう思うと涙がでた…
…有難う…お姉ちゃん…
…そして…お兄ちゃん…
…本当に…御免なさい
…ミンな…大好きだよ!!…
…アリガトぅ…
…愛してくれて…
…わたし…わすれない…
※過去の記事の修整
(漢字変換、及び、句読点など)
した再投稿版です。悪しからず
御了承を、御願い致します。※


