昨年、１７歳で

ノーベル平和賞を受賞した

パキスタン人の少女

マララ・ユスフザイと

その家族の軌跡を追うドキュメンタリー作品

わたしはマララ
HE NAMED ME MALALA

　を観て来ました。

マララ・ユスフザイ という少女の

公で発言している佇まいを見ていると

定められて誕生した信念の聖人と云うほかないのですが、

一方で恥ずかしそうにブラッド・ピットが好きと言う

プライベートな一面は、ごく普通の少女の姿でしかありません。

そんな彼女の頭と首を撃った

タリバンの二発の凶弾が

その後、何をもたらしたかを辿って行きます。

学校の経営者で詩人でもある父の影響を受けて

聡明に育ったマララは、

女子生徒が学校で学べない教育状況や生活の不平等などの

タリバンの制圧に対し実名を伏せてブログに綴っていましたが

ドキュメンタリー番組に出演したことで素性が知られ標的となり

１５歳の時にタリバンに狙撃されます。

普通、頭と首を撃たれたら命を落としても不思議はないのに

マララは奇跡的に生き延びリバビリを経て後遺症も残らず復活します。

もう、この時点で神懸かり的なのに

彼女は、身を隠すどころかフェミニストとして更に邁進します。

後の国連本部での端的で明晰な演説には感服させられました。

脅しの筈のタリバンの凶弾は、皮肉にもマララをより強く逞しくしてしまったのです。

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