ミニシアター。

 

仕事の合間、時間が空いた彼は

それに入っていった。

チケットを購入し、上映時間を待つ彼。

どうやらまだ前の回の上映が

終わってないらしい。

敢えて映画の題名は伏せておきましょう。  

   

チラシなどを見、時を待つ彼。

……

……

少閑の後、扉が開く。

前の回の上映が終わったようだ。

ぞろぞろと出てくるお客さん。

結構人気のある作品らしい。

2人組の女性も出てきた。

口角を上げて話している。

素敵な笑顔。

どうやら満足の作品だったのだろう。

  

〈面白かったなぁ〉

《うん!最後ビックリしたなぁ~》

〈まさか○○が犯人と思わんかったー!〉

  

「!!??」

  

狼狽の彼。

  

思わぬ告白を受けた彼。

その後、彼がその作品を楽しめたかどうかは

定かではない…。

  

ただその日、彼は本屋に立ち寄り

【告白】 湊かなえ 著

を購入していた。

  

 

いつの日か 自分を撃ち抜く

ただ一人 答えを撃ち抜く

明日へと 全てを撃ち抜く