今日、彼は京へ。

今年最後の学園祭だと言う。その為に京都大学へ向かった。

初めての京都大学。思った以上に広い。

楽屋からステージまで車で10分程もあったのだとか。

ステージは屋外で、お客さんも沢山集まって非常に盛り上がっていた。

 

学園祭に来ると、大学に行っとけば良かったな…と彼はいつも呟く。

高校を出て直ぐにNSC(吉本総合芸能学院)に入学した彼。

 

NSCではなく大学に行って、ベルトの様なモノで教科書を縛りたかったのだとか。

NSCではなく大学に行って、芝生の上でギターを弾きたかったのだとか。

しかし、彼が選んだのはNSC。

ベルトで教科書を縛れば、どんなコントをするのだ…?と思われる。

教室でギターを弾けば、ギター漫談でも始めるのか…?と誤解される。

嗚呼、NSC…。

 

しかし、何処の学園祭に行っても、学生は楽しそうにしている。

青春を謳歌している。

しかし、中には元気の無い学生も居る。

落ち込む。悩む。苦しむ。

青春時代には付き物だ。

しかし、無理をするコトは無い!落ち込め!悩め!苦しめ!ブルーになれ!!

ブルーな春。故に青春なのだから…。

 

そんなコトを考えながら、電車に揺られて大学を後にする彼。

その後、【銀行ノススメ】の稽古へ。

今回は演出も手掛ける、とのコトで気合が入る彼。

稽古場では、ペンを投げる。灰皿を投げる。椅子を投げる。

可也のスパルタ演出である。

が、全て投げ返される…。

 

………。

 

まぁ、サジだけは投げないで頂きたい…。