今日、彼は昼過ぎに眼を覚ます。秋の虫達の鳴き声で。

そして、彼の腹の虫も負けじと鳴いている。

彼は空腹を満たす為に外食を。

何を食すか悩んだ結果、前々から気になっていたらしいインド料理屋へ。

店内にはインドの地図や、タージ・マハルの写真が飾っている。

カウンター内にはインド人と思しき男性店員が二人。

そして、頭頂部の薄いお客さんと、小太りのお客さんが。どちらも日本人のようだ。

 

彼は席に着き、海老カレーを注文する。

本格的なインド料理は初めてなのか、嬉しそうな彼。

 

暫くすると、カウンター内でインド人同士の口論が。

否、正確には言葉が解らないので、口論だと思われる。

しかし、手を上げたりはしない。素晴らしい、ガンジーの精神。

 

口論も落ち着き、彼の許へ海老カレーが運ばれる。

彼は食する。頬をポタポタ落としながら。

 

そこへ又一人お客さんが。

可也のサル顔だ。

 

ん?サル顔??

頭頂部の薄い人、小太りの人、そしてサル顔の人…。

此処にお坊さんでも入ってくれば西遊記ではないか!?

 

正に天竺…。

 

 

オレにカレーを食わせろ

燃える辛さがオレをハイにするぜ

オレはいつでも心のままに