今日も彼は、終日【ROPE】の稽古のようだ。
稽古場に着くや否や末成由美氏が彼に近付く。
『はい、これ!』と何やら小袋を差し出すではないか。
「…え?」戸惑う彼。
『約束したやろ!』と末成氏。
彼は思い出した。サングラスを頂く約束をしたコトを…。
しかしその約束を交わしたのは前回の黒田氏の芝居時の半年前。
何とも律儀全うな方だ。
「有り難う御座います!」
喜び勇んで小袋を開ける彼。
「…。」
中には教育ママ然とした眼鏡が…。
サングラスではない…。しかもフレームにピンクの水玉が鏤められていた…。
教育者でも、ママでもない彼は何時使えばイイのか…??
そんな彼が所属する集団が、本日を以って5周年を迎えたとか。
早かったのか?遅かったのか?兎に角6年目に入るのだ。(5人になっては5年目だが)
しかし犬で言えばまだ生後3ヶ月程。
…まだまだ新人だ。
《覚書》
芸人という職を司った彼等
お笑いという浩々たる天地では
歩武しか進んでおらず
日々学び事多し