彼は連日、稽古に出掛けている。

どうやら来月に行われる【7-8×4月】の稽古らしい。

2度目の覚王山氏の作、演出だが相変わらず厳しい、とのコト。

 

檄が飛ぶ!

灰皿が飛ぶ!

街が飛ぶ!

空が飛ぶ!

雲を突き抜け星になる!

 

そんな猛稽古の毎日の様だが、稽古初日には楽しいゲームが開催されたという。

久保田氏や平田氏等、粗初対面の人が多かった為、

交流の意味も含めてのコトらしい。

 

ゲームも盛り上がり、最後のゲームに負けた者は全員にジュースを奢る、となった。

 

彼は敗けた…。

 

そして、ゲームも稽古も終わり、彼は帰路についた。

彼はそっと呟く。

 

「ジュースを奢るの忘れてた…。」と。