今日、彼はいつも通り目覚めた。

そして寝ぼけ眼でふっと白い壁に目をやると黒い染みが…。

「いつの間に付いたんだ?」と近付くと染みが飛んだ!?

よく見ると1匹の蝿だった!

「こんな季節に蝿とは…」と殺虫剤を手にする彼。

しかし、蝿が居ない。

四方八方を探したが見当たらない…。

「何処に行った?」天を仰ぐ彼。

 

「グッ!!??」

 

彼から声にならない声が発せられた!

何といつもは白い天井が真っ黒だったのだ!

…蝿の大群だ!天井一面で蝿が犇めき合っている!!

彼は殺虫剤を振りまくった。縦横無尽に振りまくった…。

彼に降り注ぐ黒い雨…。

 

「勝った…。」

 

そう呟いた彼を目がけ、行き成り玄関を打ち破って大量の水が!

流されながらも窓を開け、ベランダに逃避する彼。

 

「何だったんだ…。」

 

彼が部屋に戻ると部屋中が真緑に染まっている!?

何と次は蛙の大群が!!??

 

「何じゃこりゃぁぁぁぁぁ!!!」

 

そう叫んだ彼は目を覚ました。

「何だ今の夢は…」

ふっと壁に目をやると黒い染みが!!

 

「!!??」