7月になりますと技能検定の実技試験が行われます。
まず技能検定とは、、「働く人々の有する技能を一定の基準により検定し、国として証明する国家検定制度」です。技能検定は、技能に対する社会一般の評価を高め、働く人々の技能と地位の向上を図ることを目的として、職業能力開発促進法に基づき実施されています。
技能検定は昭和34年に実施されて以来、年々内容の充実を図り、平成25年4月現在114職種について実施されています。技能検定の合格者は平成23年度までに359万人を超え、確かな技能の証として各職場において高く評価されています。
技能検定の合格者には、厚生労働大臣名(特級、1級、単一等級)または都道府県知事(2級、3級)の合格証書が交付され、技能士と称することができます。
難しく説明しましたが、簡単に言うと木型職人としての技量はどのぐらいかを測る試験です。
試験は、実技試験と学科試験があります。
実技試験は、課題を製作するのですが、このときに使える道具が手工具のみで、機械を一切使うことができません。試験は寸法精度を求められますので、受験者は鉋、ノミ等を匠に使いこなして0.1ミリ以下の精度で仕上げていかなくてはなりません。当然できばえも加味されますので非常に難しい試験だと思います。
学科試験では、木型以外にも、鋳造や木材、はたまた電気まで幅広く知識を求められる試験になっています。
ある大学が、技能検定について研究したのですが、数ある技能検定の中で木型製作は、3本の指に入る難易度の高い試験だそうです。
我々は、木型職人であることに誇りを持たなければなりませんね。
しかしながら木型についての認知度は、非常に低い職種ですので、もっとアピールしていかなければなりませんね。
最後に、今回技能検定を受検される方の、健闘を期待いたします。