米ぶろぐ
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世間を騒がせるTPP

またしても久々の更新です。

TPPが世間を騒がせているので。

偶然ある議員さんのブログをみて感じたこと。

ちなみにそのお方は完全にTPP反対を表明した与党の議員さん。
それぞれの考えはあるかと思うので、ここで名前を公表はしません。

気になったのは、

机上の話が多すぎて、立派にデータは並べていますが、人を納得させる文章ではないこと。
ブログは長い文章ですが、少しだけ引用します(これで分かってしまうかもですが)。

食べ物は、そこで取れたものをその時に食べる、地産池消・旬産旬消が原則であり、あまりあちこちに輸送することは好ましくない。特に生鮮品は劣化するため、保冷輸送にも無駄なエネルギーが必要になる。
 ましてや、これが米や小麦や大豆なのどの土地利用型の基幹作物には、全くあてはまらないことがわかっていない。


最後の文章の意味が自分にはよくわかりませんでした。
コメが地産地消がいいと言っているのか悪いと言っているのか。どちらにもとれる文です。
どちらの意味でも。日本がどれだけの小麦、大豆、トウモロコシを輸入して今の食生活と経済が成り立っているのか。説明もないまま話は進んでいきます。



差別化差別化というが、同じ食べ物、そんなに大きな差があるはずがない。また、同じ気候、同じような土壌・環境さえあれば、同じものを作ることもできる。日本の優れた品種や栽培技術は、どんどん海外に流出しており、現にアメリカやオーストラリアで和牛が生産され、韓国では日本で育種されたイチゴが生産されている。米にしても、アメリカ、オーストラリアではコシヒカリやあきたこまちも作っている。工業製品と同じく、栽培技術もやがて追いつき、価格差は、規模や人件費の違いになってくる。規模の面では、前述したように、アメリカやオーストラリアに太刀打ちできない。


書いた方の文章を引用するなら
「土地利用型」の「米」は同じような土壌と環境がないから他にマネはできない。
だから日本で「小麦」の輸送コストをいくら下げても、生産コストで他国に勝てないから輸入するのです。
それは同じような土壌と環境がないから。
仮に似た環境があったとしても「輸送に無駄なエネルギー」がかかる。
話が矛盾していないでしょうか。

一番気になったのは、自分の舌(味)に関する記述がないこと。
食べ物を語る上で致命的です。だから説得力がない。
きっと相当な味音痴か、役人さんに洗脳されたかどちらかでしょう。

食べ物、特にお米を扱う仕事柄だから感じたこと。
米を生産している人に同じことを面と向かって言えるのでしょうか。
皆さんプライドもっておいしいお米作っています。
非常に失礼な文章だと思います。
日本で穫れたおいしくないコシヒカリとおいしいコシヒカリを食べたことあればこんなことは書けません。
だから現在、産地でも価格差があるのではないでしょうか(味だけが理由ではないですが)。
輸出、輸入が解禁されれば淘汰される産地はもちろん出てくるかもしれません。

ですが日本の農業はすでに弱い前提の話なので、いてもたってもいられませんでした。

日本には、米を粒で炊いて食べる希有な文化があり、それが世界ではごく一部。
その中でもここまで技術が発達している「米農業」はないのです。
すぐに通用するとは言いませんが、
始めからできないと言う人が日本の中枢にいるのは非常に残念です。

私たちはできることをやっていきましょう。

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