※これは1980年に先天性心疾患で生まれた女の子の母親が当時付けていた日記です。
時を経て、どこかの誰かの支えになると幸いです。
3月31日
やはりきゅうは泣いていたそうだ。
でも夜中からは朝まで寝て、それからは泣かなかったそうだ。
私の顔を見るなり泣きつく。
今日はN(きゅうの姉)を連れて行く。
部屋が隣の部屋に移された。
個室をベット二つの相部屋にしてあるので狭い。
乳幼児病棟に比べると小さいし狭いし何となく汚い。
雑々としたほこりっぽい病棟である。
昨日の部屋の方が多少、イヤ、ずっときれかった。
血液検査をした跡があった。
4月1日
今日はトリクロを飲んで超音波の検査をしたらし。
だから言った時は頭がボーっとしているらしく、声もかれていたので、
トリクロを飲んだあと泣きさけんでいたのだろう。
夕方5時過ぎに寝てしまったので夕食を看護婦さんに頼んで帰る。
小児科病棟は乳幼児病棟に比べると看護婦の子供にたいする接し方もこわごわである。
お風呂も入れるのはこわいと言っている。
本当に退院するまで大丈夫だろうか。
体重測定 9950g。
母、小児科病棟に文句言いすぎ(笑)
自らゴミを出さない乳幼児と自分の意思で動け、食べする子どもたちが多くいる病棟ではそりゃ、汚れ方も変わるだろう。
いくら清掃員が頑張ってくれても、元から汚れる要素が少ない場所と比較されたらしんどいだろうに…。
よほど汚れている(ように見えてる)のが気にしていたのか、入院するとほうきと塵取りをベットの横に置いていた母。
家でも暇があれば掃除していた人なので、潔癖だったのかもしれない。
日常的に乳幼児を関わっている人と、たまにしか赤ちゃんと関わらない人では、
そりゃお風呂だってこわごわしちゃうと思うんだけど・・・・。
母、手術前で神経質になっていたのかしら?