入院前の日常 パート4(82,3⑤) | 昭和に生まれた心臓病の子の母の日記

昭和に生まれた心臓病の子の母の日記

44年前に先天性心疾患(肺動脈閉鎖を伴うファロー四徴症)を持って生まれた子(きゅう)を育てたきゅうの母が記した闘病育児日記を公開。
どこかの、誰かのためになるなれば幸いです。

※これは1980年に先天性心疾患で生まれた女の子の母親が当時付けていた日記です。
時を経て、どこかの誰かの支えになると幸いです。

 

 

3月22日

●西(父の実家)へ

何となし 最近は●西へ足が向かない。

今日はお義父さんとお義母さんが寝込んでいるのでお見舞いがてら行く。

 

3月23日

きゅう1才3か月を過ぎても以前として歩かない。

市役所へ 身体障害者手帳ができる。

障害者手帳を受け取るという事は、いろんな利点もある。

けれども、何となくいい気持ちのするものではない。

きゅうはこれで身体障害者第1級(重度障害)である。

※現在の先天性心疾患の等級基準はかなり違います。

 

3月27日

きゅう 30日に入院とTEL有り。

 

3月28日

●西へ。

お義母さんからきゅうの入院に準備する物を買うようにと1万円もらう。

※1980年の1万円は2022年で1.3万円の程とネットにあります。

現在2025年からの比較だともう少し高いかもしれません。

 

 

 

 

障害者手帳に対してこのような思いが、母もしていたのですね。

確かに障害者手帳があれば色んなものが連動して使える制度やサービスがあるので利点が大きい。

でも、健常者でないという国が認めた証でもある。

私個人は物心ない時から手帳を持っている状態なので、そのような印象はないですが、

親としては心情として苦しく思うところがあったのだろうと思います。