ランチやディナーの美味しいとこ

下(しも)の話

そして
今の時期は特に怪奇現象の話……

ナースを何年も経験し、夜勤も相当数こなしてるとそういう経験に当たる人は当たる。
そんなコトを体験したり、聞いたりすると霊感が有るとかないとか関係ないんだなと感じる。
この時期、怪奇現象のTVとかでやってる病院の話でよくある
「心電図モニターがバチっと急に消えたり、付いたり」
とか
「患者がいない部屋からナースコールが鳴る」
とかは、結構な人が体験してます。
そりゃあ、病院は患者が病気を治して帰っていく所ではあるけど、無念にも死んでいく所でもあるからだと思う。
え~そんなの科学的に証明出来るの!?

と、思う人もいるだろうし、思い違いだと思う人もいると思う。
私も全てが全て霊のせいだとは思わないけど、世の中、そうそう科学的に証明出来るものばかりではないとも思う。
特にこういう体験は、自分ひとりではなく、複数人で体験するとかなり信憑性を増す。
物凄い勢いで走る点滴台とか…
この点滴台の話は、私が経験した音だけの怪奇現象である。
これは深夜、静まり返った病棟で起きた話だが、ナースステーションにいた夜勤者全員がその音を聞いた。
その時、私を含め3人はビクッとなって目を合わせ、すぐさま走って見に行ったが静まり返った廊下には当然誰も居なかった。
確かに誰かが点滴台を押している音だけれど、全速力で走ってでもいない限りあんな風な音はしない…。それは誰しも経験上理解できた。
TVでやるような「青い顔した老婆が執拗に追いかけてくる」 とか「いつの間にか後ろに立ってる」など
ヒィー(((゜Д゜)))ガタガタ
ってなるような、そんな派手な話じゃなく
地味な実体験ではあるが、思い出すと身の毛が弥立つ。
まあ、霊もそんな怪奇現象も怖いけど
ベッド上安静の認知症の患者が、自力でベッドから降りて(落ちて?) 廊下に這って出てくるとか…実在の人間の方が怖かったりしますけどね





