むかーし、バサラという漫画を読んだことがありました。(バサラじゃない、マダラだ!(笑)書き直します。)
![]() |
魍魎戦記MADARA 【コミックセット】
Amazon |
何回も読んだはずなのに、内容はあんまり覚えてないのですが…、
最後の部分は覚えています。
扉を開けると、そこにはアガルタ(という名前だったと思う)という理想郷が広がっている風景があり、そこに主人公とヒロインの女の子(?)が手をつないで行くというラストでした(たぶん)。
当時は、子どもながらに、理想郷ってどんなところだろうと想像したものです。
働かなくてもよくて、
ご飯は好きなだけ好きな時に食べられて、
毎日遊んで暮らして、
学校も無くて、
動物とも仲良しで、
自然豊かで、
水がキレイで、
景色もきれいで、
皆が幸せに暮らせる場所、
それが理想郷だとイメージしていました。
これって今から思うと、アナスタシアが祖国創りの参考にしたヴェドルシア人たちが暮らしていた世界そのものですね、きっと。
あと、世界が誕生したての時は、このような世界だとアナスタシアは4巻で話しています。
地球が出来て、初めての人が生まれた時、食べ物を食べる必要がありませんでした。
なぜなら、空気が清浄で、空気中に良質な花粉が含まれていたからです。
「息を吸うように食事をしていた」とも表現されています。
空気だけで(あと太陽の光とかもかな)、体に必要な栄養が摂取できていたんでしょうね。
アナスタシアの住むシベリアの大地でも、アナスタシアは料理をすることはありません。
自然の恵みを、食べたいときに食べています。
よく手なずけられたリスが、木の実の殻をむいてくれるというのも素敵です。
冬はクマさんに寄り添ってで暖まったり。
そもそも、人には体温を調整する機能が備わっているので、体温調整の機能が正常に働いている人は服を着る必要もないのかもしれません。
服を着ないから、洗濯もないし。
雨が降ったときにしのげる洞穴とかがあれば、家も完成です。
こまめな掃除もしなくて済みます。
一見、原始的とも思われるアナスタシアの暮らしですが、完璧に自然と共存しているアナスタシアは、自然のシステムを使って何不自由ない暮らしをしています。
一方、私達文明人は、様々な便利な道具に囲まれて暮らしています。
でも、電化製品も、家も、服も、劣化するし、買い替えやメンテナンスが必要です。
でも、自然のシステムはメンテナンスフリー。
著書にも書いてありますが、いったいどっちが文明的なのかなと思います。
テレビやパソコン、携帯電話や、新聞や本といった情報ツールも、アナスタシアには不要です。
本来の人間の能力が開花されていれば、遠くにいる情景も見ることが出来て、行くこともできる。
地球以外にだっていけるアナスタシア。
未来や過去も見たり行ったりできるんです。
今の情報ツールより、人の感覚や能力の方がよっぽど優れてますよね。
今は、過去を見たり未来を見たり、そこに行ったりすることも出来る人がいるのは知ってますが、
まだまだ少ないです。
アナスタシアが描いた1ヘクタールの祖国創りは、そうした人間本来の能力が使えるようになる種がちりばめられています。
たった100×100メートル四方の土地です。
それに、祖国創りに使う土地は、荒れた土地にあるとアナスタシアは言っています。
誰も住めないような、荒れ放題の土地だったり、もしかしたら砂漠もその候補かもしれないけど。
そんな荒れた土地に祖国を創る人が増えれば増えるほど、その土地も自然豊かな大地に変わっていきます。
大地も潤って、人の生活も満たされるって、とてもステキな発想だって思いました。
今まで、文明というものにはとてもお世話になってきました。
これからもお世話になると思いますが、
その対比を、
文明9:自然1 とかだったら、
文明5:自然5 というところまでもっていってみたいです。
そしていつか、
自然のシステムと文明が調和したなら、
そのとき、私たちの理想郷が目の前に広がるんじゃないかと思います。
私は、その扉を開きたい。
アガルタとマダラの事を思い出したので書いてみました♪
![]() |
共同の創造 (アナスタシア―ロシアの響きわたる杉シリーズ)
1,980円
Amazon |