食べ続けて肥えたけれども、お山にも行ってました


土曜日は早朝、薄暗いけど、ヘッドライトなくても登れました

2週間前は真っ暗だった


日曜日は、ゆっくり起きて栃木県南のお山

駐車場は相変わらず満タン、やっと1台出てきて滑り込ます


初めて、逆ルートから登ってみました

通りの寺から

そして気づいた、こちらから登ると山火事の跡をものすごく感じる

風向きの関係なのか、焼け焦げた幹、黒ずんだ岩がやけに目に入る

そうか、4年前の2月末だった

あれから、市全体の山が全て火気厳禁になった

山のあちこちにあの火事を忘れるな、火気厳禁、と看板が立ってます

今はこんなに賑わってるけど…


見晴らしのいい山頂のひとつでご飯にしましょう


この天狗山の山頂を舐めるように火が這っていくヘリからの映像を、立ったまま呆然と見ていました

火事の2週間前、ラーメン食べてたベンチが燃えるのを






火事のあと新設された斜面のベンチに座ると、足がつかなくてブラブラ気持ちいい
足が短いのもあるけどもさ

すると突然、背後から
パンパンパンッ
ものすごい音と共に
『せーのっ、○○先生、お誕生日おめでとうございまーすっ!!!』

部活でしょうか、10名前後の少女たちが若い女性を囲んでハッピーバースデーを歌います

もう、バクバク
おばさんバクバク

岩手でも山梨でも長野でも燃えてるこの乾燥しきった山頂で人数分の火薬を鳴らさないで
でも一生懸命計画したんだろな
クラッカーが火薬だって思い至らなかったんだろな
でもおばさんはバクバクしたんだよ

クラッカーを鳴らしたあとは、『ゴミゴミ、全部ちゃんと拾って!』と全員で片付けて
ひとしきり騒いだあと、教師に促されそれぞれベンチでおにぎりを食べはじめました
教師は山頂の一人一人に『お騒がせしました、すみませんでした』と挨拶して回る

みんなちゃんとしている
クラッカーが火薬だと気づかなかっただけ

こんなとき、どうするんだろう
何もなかったからよかったけど、あれが原因で山火事になったら、あの娘たちはどうするんだろう
クラッカーの火薬くらいならダイジョブなの?
そういうのもよくわからないから、もうヒトリで頭をかかえた
そして、焼け跡の残る逆ルートをひたすら登ったり降りたりして
火元といわれる場所を通りすぎ
寄付金で再建されたベンチを横目に帰ってきました


という長いお話




山頂の右側、いったん降って右に平らになったあたりが前回の火元といわれてます
地元山岳グループのじーさんたちのタバコが原因らしい
山の保護をしてるオジサマいわく、じーさん後日自首したそうです
証拠がないので沙汰にはならなかったそうですが、いたたまれない老後であろうよ
好きな山に好きで火つけしたワケじゃない、著しい想像力の欠如
オレのタバコが山燃やす
オレの焚き火が山燃やす
オレの野焼きが山燃やす
台風の川見に行ったら流される
大雨の田んぼ見に行ったら土砂にのまれる
少しくらいなら自分は大丈夫

大丈夫じゃないんですよ~


『クラッカーは火薬…ですよね?』と先生に言えばよかったのか
クラッカーくらいでこどもたちの楽しいお祝いサプライズに水をさしたくない、でよかったのか