築三十五年の格安中古物件を購入して二度目の夏です


格安というよりは激安


元々がバブルでお金持ちのセカンドハウス的な家で

売主さんは都内にリッパなお宅を構えてらっしゃる

造りはしっかりしてるし床材もいい



しかし

台所が狭い

狭小

床下収納もあるのだが

今時の冷蔵庫を置いたら使えぬ

ガスコンロを使っていると

冷蔵庫が開けられぬ

ただでさえ収納が少ない、というかほぼない

床下収納が使えないのは残念だが

床下収納を使わねばならぬ程の物を置かねばいいのだ買わねばいいのだ

ねばねば



ある日、気がつくと







開いてる



なぜ、どうやって



取っ手はどこへ



わからぬ

わからぬがそのままにしておく

ある日何かが住み着くやもしれぬ

そして時々目があって

大根を刻む音に体を揺らすかもしれぬ



いやもしかしたらもう住み憑いていて

こっそり覗き穴をこしらえたのかもしれぬ



などと想像しながら


次男のシャツをたたむ








これはアイロンをかけた方がいいのだろうか