①での蕎麦屋の長いクダリは、ワタシがいかに自己中で自惚れでワーカホリックなただのリーマンオヤジかってことを背景に置きたくて書きました
次男が逃げたことを確認したあとも、ワタシは小さく舌打ちしただけで顧客先に向かいました
アポの時間までの間ワタシから逃げてるんだろうと高を括り、近所のコンビニやファミレスの駐車場を確認しながら
顧客には彼が張り切り過ぎて軽い熱中症を起こし、ご迷惑をおかけしますと
2時間かけて話をまとめ
帰りに長男に電話を入れると「次男はまだ帰ってない」と
帰りがけに次男友人の中華料理店の駐車場をのぞき
もしかしたら、彼女んちまで行ったか
だとしたら帰ってこないつもりか
ネットカフェなんかはもう深夜再開してるのか
いろいろ考える
今夜帰ってきたら何を話すか
帰らなかったら明日の朝か
朝帰らなかったら誰になんて話すか
まずうちの社長
夜まで帰らなかったら
夕方の月次ミーティングとそのあとの飲み会は、延びに延びた年度の決起大会と、社長とワタシの誕生日と新担当の歓迎会、参加者は6名、お客様の店で人数分のコースなので今更欠席は難しい
なんて都合を考えてたら財布一つで飛び出さんだろうが
スマホも仕事用ガラケーも投げ出して
どこにもなんにも連絡できず
夜が更けていき明けていき
新聞配達のカブが走ってくる
心配性の長男が『今日帰らなかったら捜索願い出す』と言い出し
ワタシの息子は人生を楽しむことをちゃんと知っている
だから変な間違いは起こさない
それだけはハッキリしている
洗濯物を干し
次男の部屋を掃除する
汚いせいかもしれない
昔からそう
息子どちらか具合悪くなると、トイレの掃除をしたり床を磨いたりしたもんだ
なにか悪いものが宿るかもしれんからな、汚れた場所には
仕事に行くと、ゆっくり社長に経緯を報告
「今朝の出社はこちらですか支社ですか」
『支社です』
「では申し訳ありませんが支社長に連絡をお願いします」
誰にどう話すか
彼が帰りづらくなっては行けない
それを考えるのは母か上司か
二人の息子を持つ内務事務のパートに
『てか、そんな状況で仕事してるたい子さんが驚きですけど』
ワタシは母だから信じるし、上司だから帰ってきてからのことを考えねばいかんのだ
エラっそーーーに、クソ女が
と、自分に唾をはく
書いてて胃が痛くなってきました
その時は寝てなくても食べてなくても平気なのに
…ちがうね
朝からこんなの食べるからだね
ひーーーっ