仕事を抜けて
銀行に行き
2階の応接室
不動産屋と司法書士と銀行員と売主
おさーんに囲まれ
たくさんの書類に目を通し
署名し
押印し
世間話して
なんだかものすごく孤独を感じた
というお話
もう障子はないからね
出窓に乗っていつでも外を眺めながら寝なさい
出窓
アタシの家なのに『出窓』
しかし家というのは
住まなくなると決めた途端にどんどん痛みはじめるもんで
まあ掃除の手を抜くから余計なんだが
風呂場の前に草が生えたww
壁も床も汚くてごめんなさいごめんなさい
こうして山小屋は山に返る(アタシが掃除してないだけ説アリ)
玄関入ってすぐにも出窓
出窓の横にもぐるりと出窓
ああ、壁が木じゃない