先週、オソロシイことが起きた




夜、仕事から帰り電気つけて着替えるまもなく、電話がなって


出ると


次男の大学の担任



「次男くん、朝一番の解剖学の授業に3回遅刻したので、このままでは4年で卒業するのが難しくなります。朝、起こしていただけませんか」




頭がグルグルする



えっ?えっ?大学だよね?大学生だよね?

アタシには大学制度って今一つわからんのだけど、電話してくれるもんなの?



厳しい学校なのはわかっていた

学科全員国家資格合格させて就職決めて卒業させるつもりなので努力するようにと言われている

ふにゃふにゃ次男につとまるかとーーーーても心配だった



起こしても起こしても起きない次男に

「留年したらそこで終わり。それ以上奨学金借りることはできないからそこから働きなさい」

と、その日の朝申し伝えたばかり



「研修も多いですし、実際通えるギリギリの距離です。経済的なこともあるでしょうが、通うなら車をおすすめします」



わかってます

わかってアパート探してたんです

でもあまりに毎朝起きないんで、1人になった時に寝続けるんじゃないかという大きな不安が



ああ



その翌日から次男の猛勉強が始まり

何日続くか見ていたら

ある日遅い夕飯中パタリと箸を起き

「やばい、もう食えん」

38℃発熱知恵熱

ベンザブロック飲んで寝て

翌朝「治った」と学校に行き

土曜は一日中寝て



「お母さんに授業の話してもみんな知ってるっぽいからつまらないんだけど」

「いやいや、そんなことないよ!お前の知識がどんどん広がってもうついていけないよ!」

「そう?じゃあ聞いて」





そこからこの本を広げて、たくさん話してくれました

研修先の病院でのこと、電車でこの本を読んでいた時に話しかけてきたおじいさんのこと(医者になるんかい?と聞かれて面倒だからハイって言ったら耳がおかしいと言うから耳の構造の説明だけしてあげたんだって。すごくよくわかったって喜んでくれたんだって)



大学病院の集中治療室ですごい機械につながれて管理されてる患者さん

地域の総合病院で看護師が入れ替わり立ち替わり様子を見ていく患者さん

一長一短

「オレはできれば地域密着型の病院で、この地域の患者さん全員をオレが守りますというくらいの気持ちで働きたい」



わかったから

また発熱するから

気持ちはわかった、気持ちは

今夜話し聞けてよかった





だったら起きろ

学校行け

勉強しろ

基本ができなくて何を言うか

キレイゴトはいらん

そういうこと言っていいのは努力する人だけだ



シビアな母である

















コレを読むとふう子もオトナになった


今では母に気づかれないように、そーーーーっと、ピリーーーーッと、爪で障子に穴を開けて外を眺めるくらいだ




そして次男は3年前も発熱していた