検定の教官は見たこともない偉そうなオサーンだった



2人いるうちの1人は、一昨日の練習の時のオサーンで、あの時から急にクランクができなくなった


検定用の新しいデカいバイクをクランクで2度も転がしたのはアタシです


「なんで急にできなくなっちゃったんだろう」

とつぶやくアタシに

「日が悪かったんでしょ。そんな時もありますよ」



オサーン

グッとくること言うじゃねーか



しかーし

グッときても乗りこなせるようにはならぬ



昨日のコマシ教官のおかげで乗れるようになりましたがね



人は見かけで判断してはいけないといういい材料ですね




それましたが



見知らぬ偉そうなオサーンがアタシの担当になったワケです

超コワそうなワケですよ

注意事項がピリピリで

でも「乗りたいバイクの希望を聞いてくれることもあるから、言ってみれば」と朴訥教官から言われてたので思い切って言ってみると、うーん、と言ってアタシ用にシート下げたヤツ用意してくれた

ミラクル

ま、そんでも落ちたんですけどね




さていよいよアタシの番ですが




出て行くとわざわざ試験塔から降りて来てバイク交換してくださる

ありがたや

深々頭を下げると

「うんっ?このヘルメット自分の?」と、いきなり顎のベルトの調整を始めた

…かぶったまま、ぎゅうぎゅう

いや、ずっとコレでやってますから

てかむしろ試験前に締め直したし

…言えん

それより、アタシ子供みたい

突っ立ってかぶったままのヘルメット直してもらうて

50もいくつか過ぎてそんな経験ないですな


「人差し指一本分っ!脱げないか?取れないか?」と言ってひっぱるひっぱる



待機小屋から見てる人たちは不思議だったろうな

オバハンがオサーンにアタマグリグリされてる



そんなグイグイやったあとに

「おほんっ」って咳払いひとつ

「あまり緊張しないでやるようにっ」




そうかー、最後に脱輪したのはアタマ引っ張られすぎたせいかーーー





しかし、おもしろい


なにがって、教習所という非日常

事務員さんも教習生たちも送迎のじいさんたちももちろん教官も


小説書ければとてもいいネタだらけです