うちのような小さな小さな会社は
一日ひとりが精一杯
記念すべき一人目の彼は
5ヶ国語喋れるハーフ男子
真っ先に電話してきて
明るく素直な印象
前職はもう退職願を出していて
是非ともという話だった
結構期待してました
アタクシも若も
電話で色々話して
お互いの都合を合わせて
若は遠方の会合を早々に切り上げ
蒸し暑いのでエアコンをドライにし
資料を揃えて
そしてまさかの
来ない
来やしない
そんなことって
支社からFくんも来て
電話では場所がわからないと言っていたので
事故かもしれぬし
待ってはみたが
電話をかけるもでず
折り返しかかってきたと思ったら
まさかの
おんな
はぁ!?
「電話もらったみたいなんですけどぅ」
「〇〇さんの携帯でよろしいですか?△△会社ですけれども」
「あのぅ、熱出してしまってぇ」
「それでは今回のことはなかったということでよろしいですね?」
「あ、ムスコから電話させますぅ」
ムスコ
ずいぶん若い声の母ちゃんだなおい
どっと疲れた
茶番だ茶番
期待していた自分が愚かしい
Fくんが
「ラーメンでも食い行きましょうっ!」
おうおうおう、行こうぜ行こうぜ
すると
一気に無精髭が伸びたような顔で呆けていた若が
「…面接終えてウキウキで明日のコンペにのぞむ予定が…
打ちっ放しに行く
打ちっ放しに行きたい
Fくん付き合うよね!?」
「ええっ?ボク代行呼ぶんで、えーと、えーと、飲みに行く気マンマンなんですけどっ」
こっち見るなって
「打ちっ放し行っといで!じゃ、お先に〜」
ひとり帰ってきたんでした
あーーーーーー
やってらんねーーーーーー
さいさきわるし
もう次のヒトも期待すんのはやめよう
こんなん続くのかなやだな
クタクタな週末であった
そんで誰とも喋ってないのよ
ここに書くしかないっしょ
ああっ
明日どこ行こう?
カラオケ行きたい
今ならもれなくこれ歌う
あとこれ