今日も苦しかった
なんでまた来たのか考えた
前も書いたけど、基本的に登山好きは理解できんので、頂上についたときの達成感とか爽快感なんてものはちっとも感じない
つきあってくれる隊長への感謝と約束への責任感
も、ある
でも今日考えたこと
『終わる』
そう、終わるんだ
日本には元々はっきりとした四季があって
冬のあとには必ず春がくると言うことを身を持って理解している
だから特別の神がいなくても
日々を見守る竈の神さんや廁の神さん、田んぼの神さんや川や山や海や御天道様、そういう八百万神に囲まれて暮らしてきたんで
ところが最近じゃ
24時間明るくて
一年中きゅうりもみかんも食えて
奇数月ごとの節句をする家も少なくなり
長期休みという名にくくられて
盆暮れ正月もはっきりしないような
見られてなきゃ
いい言い訳つけられりゃ
何してもばれなきゃ
もっとすすんで
自分で動画アップしてヒトサマにさらしても面白けりゃいいだなんて
そして簡単に死んだり殺したりするだろ
四季がめぐることもちゃんと知らずに
山に登るのは苦しい
岩をつかむのなんてこりごりだ
肺も太ももも悲鳴をあげてる
でも
終わる
頂上は必ずある
あとは降りて
家に帰って汗ふいて
おいしく朝ごはんでも食べて
日曜日が始まるんだ
苦しいことは必ず終わる
それを思い知るのは尊い
前回、隊長にいただいたフリーズドライ味噌汁があまりにうまかったので
今回はお礼に何かうまそうなスープでも買っていこうと
そしたら次男が
「作っていけばいいじゃん。俺がポットかついでいくよ」と

舞茸とネギの味噌汁、4時半に起きてこさえました

山頂にある手作り感満載の鉄棒
地元工業高校の山岳部が四半世紀ほど前に設置したそうで
駆け足で登ってきたじいさまが懸垂して降りていくという
オソロシイ
山頂では曇っていて日の出が見られなかったけど
降りてきた下の駐車場で光が差しました

次男はひどく無口に降りてきて
駐車場のトイレに飛び込み
ガッツリ体重をおとしてニコニコと帰ってぐぅぐぅ寝てましたとさ
次週に続く……か?
否か?