太くてきれいな自然のままの眉毛の上で
きりっと揃えた前髪
気の強そうな二重瞼
上気した頬
きちんとした制服
走るのが速そうな引き締まった脚
いそいで電車に飛び乗って
リュックからヘッドホンを取り出す
まだ大丈夫、間に合う
そう呟いて目がさめる
なんだ、夢か
うたた寝してしまった
でも大丈夫、もう風呂も入ったしベッドの中
そう寝返りうって気づけば
コタツで打ち上げられたぬれ雑巾のような五十すぎの弛んだババアである
残念だこと
ちょっと広瀬すずみたいな可愛さだったぜ、電車通学の高校生のアタシ
実際はスウェットはいて原付乗った眉毛の細いチェッカーズみたいなチンピラ女子高生だったのに
あってるのは脚が速そうってトコだけだ
どれもこれも夢かい
今までの恋人、何人？
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なんだいケンカ売ってんのかい？
でも高校時代の恋人は今でも好きだよ
オトナになってからの恋人はみんな忘れた
センチメンタルな意味ではなく、記憶として定かでない
歌と一緒
若い時覚えた歌は今でも歌えます
オトナになってから覚えた歌は聴けば思い出す
今じゃ覚えようともしないってかww