
いる
友人の友人に
迫力のある大きな一重の
とても美しい女性がいて
むかし、地方の情報誌に勤めていたとき
読者モデルになっていただいた
私はカメラマンをしていたので
ただキレイなひとより
写真になるひとが素敵だと思っていて
地元の美容室やネイルサロン、ブティックの宣伝目的ではあるが
主婦の変身企画は大成功した
背中の大きくあいたカクテルドレスを着てもらったのだが
発行直後にドレスも靴もバッグも売り切れたそうで
このド田舎でカクテルドレス・・・
ま、それはさておき
数年ぶりにその彼女に会ったとき
「ひさしぶり」より先に
「顔が違くないか!?」
彼女は両手で品のないVサインを作り
「プッチ~♪♪♪」
と
満面の笑みで
「あああ、もったいない!」
そう言ってしまってから
大変反省いたしました
ひとにはひとの、それぞれの
それでも彼女は相変わらず大変美しく
長く伸ばした髪と
スレンダーなままの体型で
とても3人の子の母親とも思えず
今時の読者モデルのような雰囲気で
てきぱきと仕事をこなしていました
高校生の娘さんなど
さぞや自慢の母親であろう
どうみても30代半ば
でも、振り返って笑う顔に
違和感
あああ、もったいない
やっぱり、もったいない
もう二度と口には出さないけれど
あの切れ長の大きな一重が、本当に素敵なひとでした