「リカーシブル」
作者:米澤穂信
「ミステリーランキングで三冠」という言葉に惹かれ、ついつい手にとり購入した一冊です。(この本で三冠を取ったわけではないのですが
)

米澤さんの本は以前に「儚い羊たちの祝宴」を読んだ時に、短編集ながら一つ一つが惹きつけられる面白さで「この人の他の本も読んでみたいな」と思っていた作家さんでした

それっきりで調べてもいなかったのですが
この方は映画「インシテミル」の原作者でもあるんですね
映画「インシテミル」も以前に見た事がありますが、単に残酷な感じの物では無くてストーリーが面白かった記憶があります



そして今回読んだ「リカーシブル」ですが、「儚い羊たちの祝宴」とも「インシテミル」とも違った感じの青春期を描いたものでした。
とても切なくなるストーリーなのですが、主人公の女の子が強く活き活きと描かれていて、ミステリー本なのですが最後は清々しく本を読み終える事ができます

また例えて言うなら「かごめかごめって実は怖い話なんだよ」というような、民話を使ったゾクゾクっとくる「怖さ」も読みながら体験します

ストーリーとしては「現実離れ」している感はありファンタジーを読み終えた気分ですが、上記⬆︎の「清々しさ」と「怖さ」を体感しながら読めたので満足しました

米澤穂信さん、他の本もぜひ読んでみたいと思いました


