小学校高学年の頃、約1年いじめにあっていた。
今になっても、理由は思い出せない。
私の何らかの行動が、クラスのリーダー格の女の子の逆鱗に触れたらしい。
いじめは、その子のひと言から始まったらしい。
「次は○○をシカトしよう」
そんな事は何も知らない私が、お気楽に登校したある日、クラスの異様な雰囲気に愕然とした。
私に刺さる冷たい視線。
私がかけた「おはよう」の言葉に、返事をした男の子が、他の子に頭を叩かれた。
次は私なんだ…
その様子を見て、全て察しがついた。
当時リーダー格の気分でいじめのターゲットが変わり、クラスメイトはそれに従うという構図が既に確立されていた。
身体的なダメージは受けていないが、毎日繰り返される徹底的な無視。
掃除の時間は廊下に閉め出されていたのに、「サボるな!!」と担任に怒られた。
グループ変えの時は、私と同じグループに決まったクラスメイトからブーイングがおきた。
私だけ、不自然な場所に机が置かれた。
私が触った物は、バイキン扱いされた。
母に悟られるのが怖くて、家ではなかなか言い出せなかった。
安全カミソリを手に入れ、家の学習机の引き出しに隠した。
毎日小さいメモに、遺書を書き続けた。
両親宛、いじめた人宛、気付かぬフリをし続けた担任宛。
ある日、隠していたはずのメモが母に見つかった。
手首についた傷を見て、母も事の重大さに気付いたようだった。
いじめられている事を話したら、担任と話し合う場を設けてくれた。
「本当にいじめられていますか?いじめられる側に理由があるんじゃないですか?」
返ってきた言葉はそんな冷たいものだった。
だって、先生毎日みてるじゃん!
そう思ったけれど、言葉には出せなかった。
一年ほど経ってから、突然リーダー格の気分の変化で、ターゲットは別の人に変わった。
私に対するいじめは終わったけれど、クラスからいじめ自体がなくなることはなかった。
私のささやかな?抵抗は、いじめられている間学校を休まなかった事。
残ったのは、酷いネガティブ思考と人間不信。
子どもたちには、もちろんいじめる人になって貰いたくない。
今の私が、子どもたちに出来る事は何だろう?
自問自答の日々が続きます。
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