6日の金曜日、小学校では1/2成人式の会が催されました
対象児童は4年生、チビ王子の学年です
落語体験教室の時とは打って変わって、ほとんどの保護者が体育館に集合していました
子ども達が順番に立ち上がり、自分たちが今思う将来の夢を個々に発表し、
続いて合唱、合奏、保護者も一緒にみんなで遊ぼうタイムと充実の5時間目でした
だけど、ひとりだけ、将来の夢を発表出来ない子がいたんです…
その子はいくら仲間に促されても下を向いて膝を抱えたままで、
担任や補助教員の声かけにも頑なに身を縮めていました
その子はものすごいリアリストだから、簡単に将来の夢なんて言えないの…
サッカー選手になるために練習を頑張りますとか、
プロ野球選手になるために身体を鍛えますとか、
仲間達が笑顔で語るような事を、簡単に口には出来ない子なの
好いじゃない、言えなくたって
今、言えなくたって、好いじゃない
みんなと同じ事言ってごまかすより、ずっと好いと思うな
合唱や合奏は、精一杯頑張ってやっていたの、ちゃんと見てたよ
カメラやビデオを構えてる保護者ばっかりだったけど、
私は10歳の今の君たちを自分の眼で見つめていたよ
ビデオやカメラを抱えていたら、君たちに大きな拍手が贈れないものね
私は今の、そのままの、ありのままの悩める10歳の君を知っているから、
大人に言わされる発表なんか出来なくたって、何にも問題無いと思うよ
発表が出来なかったのは、チビ王子なんです
会の終わりに学年主任の先生から、
各ご家庭で子ども達から感謝状を受け取って下さいと呼びかけがありました
金曜日はとっても不機嫌に帰宅したチビ王子…
たぶん感謝状が書けなくって残されたんだろうなぁと思っていたら、
担任からそのまんまな内容の電話がかかってきました
担任からは、結局書けないまま下校させたので申し訳ありません…と、
いえいえ申し訳ないのはこちらです、ご指導ありがとうございました…と、
今は出来なくてもいいから、書かされるんじゃなく、自分の気持ちで書いて欲しいなと、
そんな風に思っていたら、今日、王子が私に感謝状をくれました
もったいなくてお見せ出来ませんが、誰かのマネではない王子の言葉で、
ありがとうの気持ちが綴られていました
ちょっと難しいチビ王子の一番のおともだちN君のお母さんはとても忙しい方で、
残念ながら1/2成人式の会には来ていませんでした…
N君はしょっちゅう我が家に遊びに来ているので、私によく懐いています
そのせいかN君は夢の発表の時に、私の方を向いてハキハキと語っていました
会が終わって保護者が解散する頃、N君が私のところに歩み寄ってきて言いました…
今日は来てくれてありがとうございました
本当はお母さんに言いたかったんだよね…
いつも良い子でいようとしている活発なN君、君のありのままはどんな姿なんだろう
チビ王子もN君も、ありのままでいいんだよ
いつから始まったんでしょう、1/2成人式って…
王子の数だけ参加していますが、4回目にして初めてその必要性に疑問を感じました