「人ってやっぱり死だな」





 



人が死ぬと人は変わる
それは人によって良くも悪くもあるけど



そのまま時間が止まってしまったように動けなくなってしまう人がいるけど

でもその人も心の中とか
身体のどこか
ほんの少しのどこかはちゃんと変わってる


どう変わるかどれくらい変わるかは
その人次第でしかないけど



だけど人間って
死があるから生きられるのかなって



もしも願いが叶うとしたら



卒業アルバムのクラスページとかによくあるやつ
わたしもばかみたいなこと書いた覚えがある



お金持ちになりたい

イケメンになりたい

あの俳優さんに会いたい


みんな自由にばかみたいだけど
いつか見返したときふふっと笑えるくらいの
そんな感じの


その中に不老不死になりたいと書く人がいる



ずっと老けない

ずっと死なない



でもこれは本当に幸せなことなのかな





周りの友達はどんどん歳をとる

家族が増えて貫禄が出てくる

腰が曲がってきて皺が増えてくる





この世界では
もしかしたら日本だけかもしれないけど


歳をとること=嫌なこと惨めなこと


と捉える人が多い


年齢はこの世界をどれだけ生き抜いてきたかの証であり勲章だと思う
でもその勲章をどうして隠そうとするのかな




小学生のとき
わたしの通っていたピアノ教室では
先生が歌も専門にしていた影響で歌のレッスンもセットでやっていた

そのときに歌った歌の




お顔の皺は 涙の通った跡なのよ




という歌詞が今でも心に残っている

この歌は老いていくおばあちゃんの変化を不思議に思う孫が


どうして髪の毛が白くなるの

どうしてお顔がしわしわになるの


とおばあちゃんに尋ねおばあちゃんが素敵でユニークな答えを返していく そんな歌だった




人は死がないと生きていけない




もしこの世界が死なない世界だったら
この世は自殺で溢れかえると思う


あでも死なない世界って
死んでも生き返ったりしちゃうのかな


それだったら本当に地獄だね


苦しすぎるね



地球が爆発したら死ねるのかな

宇宙の果てでも生き続けるのかな



考えるだけで恐ろしくなるね



すごくすごく深く考えていくと
本当に怖いのは死ぬことより生き続けることかもって



大切な休日にこんなこと考えてるわたしも
なんだか怖いけど



もしもの話って案外おもしろい

 

この世界はおもちゃ箱の中なんじゃないかな


くだらないものがたくさんあって
どれが大切かはその人によってバラバラで


たまに壊れてしまったり箱の奥底で忘れ去られたりもする


みんなに人気のおもちゃを取り合って喧嘩したり相手を騙したりもする


隠れたお宝をこっそり見つけてひとりで密かに楽しんだりもする


壊れてしまっているおもちゃを修理してあげたりもする


人気のないおもちゃを自ら選んで遊んであげたりもする



えへへ。



書いてて自分でも何書いてんだって
ちょっと思っちゃったりしたけど



ふふふ。



これの意味がなんとなくでも分かるなって思ってくれる
おんなじ感性の人に出会えたらいいな




でも

いやわたしはゴミ箱だと思う

とか

いやおれはお賽銭箱だとおもう

とか

全然ちがう世界観を持つ人とも出会いたいな




お賽銭箱って人とはぜひお話がしてみたい



えへへ。




おわり