「朝起きて歩き出すと、かかとが痛いんです」
「歩いていると、だんだん足の裏が痛くなってきます」
というご相談を受けました。
足を着くと痛くて、離すと痛くない
まったく痛まない日もあれば
はだしで小石を踏んだように「イタッ」となるときもある
このように、
かかとが痛むというお話を聞いた段階で
私は足底筋膜炎(そくていきんまくえん)、
もしくは踵骨下滑液包炎(しょうこつかかつえきほうえん)を疑います。
足底筋膜炎は、かかとと足の指を繋ぐ
分厚い筋膜が傷つき
炎症を起こした状態を指します。
足のアーチの形やクッション性に問題があり、
かかとの土踏まず(真ん中)側が痛むケースが多く、
足の指をぎゅっと曲げる動作をし続けると、
足の裏が「つりそう」になるのが特徴です。
踵骨下滑液包炎は、踵の骨と皮膚の間にあるクッション
(着地の際の衝撃を吸収して骨を守っています)
に過度の衝撃が加わるなどして炎症を起こした状態。
特徴として指で患部を押すと
「イテテ」と圧痛が出ます。
靴底が薄い靴やサンダル、バレエジュース型の靴、
ソールが硬い革靴を履いている方に多い症状です。
どちらにも共通しているのは、
足の裏から入る衝撃に耐えられないことです。
もちろん足の裏自体の問題もありますが、
負傷のきっかけや原因が
はっきりしない場合は
「仙腸関節」と言われる骨盤に原因があります。
仙腸関節は骨盤の真ん中にある仙骨という骨と、
その両サイドにある腸骨という骨との繋ぎ目のことです。
仙腸関節は「平面関節」という特殊な連結をしているので
関節と言えど、その動きは
わずかにすべる程度の数ミリのみです。
この、ほんの少しの動きが重要で、
歩いたり走ったりするときなど、かかとからの衝撃を
ふくらはぎと太ももの骨を通じて
吸収する非常に大切な役割をしています。
(車のサスペンションみたいなものです)
ここが硬くなると
衝撃吸収の仕事がかかとに集中し、
ついには痛めてしまう原因に。
仙腸関節は、お腹に力を入れて踏ん張る時や
腹圧を高めるときにも
「締まる」ような動きをするのですが、
硬いとここも上手くいきません。
必然的にお腹に力が入りにくくなり、
お腹の仕事を背中や腰の筋肉に依存しやすくなります。
それが、お腹太りの元凶になっていることも‼️
かかとが痛いと、
つい歩くのが億劫になって運動量が減ったから
太ってしまったのかもとおっしゃる患者様もいますが、
歩行量よりも、お腹に力が入りにくくなって
たるみ、脂肪が分厚くついてしまう原因となる
仙腸関節の硬さの方が要注意です。
じつは、このかかとの痛み対策は
拍子抜けするほど簡単です。
屋内では靴下かスリッパを履く、
これだけ。🧦
靴下やスリッパが足の裏からの衝撃の吸収を助け
かかとの痛みは軽減できます。
では、
仙腸関節を動かすには、
どうしたらいいでしょうか?
デスクワークなど座っているときに、
後ろの背もたれを持つようにして
ウエストをひねることも対策になる💺
ひざは正面で固定して、
胴体前面は真横を向くくらいねじり、
右を向いた時は両手で向いた側の背もたれを触れるくらい、
動かします。
くださ左右それぞれ、10秒その位置をキープする。
ウエストのねじり動作により、
仙骨と腸骨との間に動きが出やすくなります。
これで、今年流行りの靴底が薄いタイプの
サンダルファッションもバッチリです!
夏場は暑くて「家の中では靴下は履かない」
という方も多くなります。
屋内で靴下を履かない方は、
足の裏の皮膚がガサガサになる
と悩まれている方が多いです。
ひっかかって破れてしまいますし、
ガサガサが、続くと割れた鏡餅のようになってしまいます。
靴下を履いて、勝手にお腹が痩せていくお手伝いをしてみては、いかがでしょうか?
最後までお読みくださり
ありがとうございます。
普段のちょっとした体の使い方を変えるだけで
頑張ったり無理したりすることなく
体型を変えるお手伝いをするために
このプログを書いています。
私がこれまで患者様にお伝えしてきた
楽してキレイになるコツが
体形に悩む方々のお役に立つことが
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